雷が落ちてカレーの匂ひかな

  鑑賞: 週はじめから天気が悪い。
      いよいよ雨の季節の到来だろうか。
 
      どしゃぶりの雨に空がゴロゴロ鳴り始めると
      犬が恐がって家中を走り回る。
      幼いころ裏庭の灯籠が雷の直撃を受けて
      真二つに裂けたことがある。
 
      落雷の瞬間の物凄い音と、
      翌日ぱっくり割れた石を見た恐ろしさは忘れない。
 
      今でも雨模様の空を遠くから雷が近づいてくると
      犬ばかりでなく落ち着かない気持ちになる。
 
      掲句を一読、
      落雷をカレーの匂いと結び付ける発想にびっくり。
 
      そう言われてみれば、
      ぴかっと落雷が落ちた瞬間、
      黄色っぽく照らし出される風景が
      カレーびたしに思えてくるから不思議だ。
 
      落雷への常套的な思い込みを捨てて感覚を働かせた結果、
      視覚が味覚へつながり
      奇抜に思える言葉が飛びだしてきたわけで、
      こちらも五感を働かせてイメージしてみれば
      なかなか説得力がある。
 
      おじる気持ちも落雷なんて、
      カレーまみれになるだけさ、
      と思えば度胸がつくかも。
 
      掲句を含む句集には、
      そんな具合に楽しい大風呂敷があちこちに広げられている。
 
         「手をひつぱる鬼は夕焼け色だつた
         「少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ
 
       『大風呂敷』(2010)所収。
          (三宅やよい)
 
 
先日、夏野菜(胡瓜と茄子)が採れすぎて困っていると
東かがわ市の”茶寮六庵”の店主に相談したところ
「夏野菜カレーと夏野菜の揚げびたし」
をすすめられた。
 
昨日、願勝寺の夏まいり法要でうどんを4玉もらって、
まだ2玉残っている。
 
この句の影響かカレーの臭いがしてきた。
昼食は夏野菜カレーうどんにしよう!!
 
2024年7月8日
午前中は集会場で卓球の練習。
 
練習に行く前に夏野菜カレーを作っておくつもり!
(但しジャワカレー中辛の半分4皿分を)