七月を歩き出さむと塩むすび

 
  鑑賞: 七月に入った。
      まもなく暑い日々がやってくる。
 
      それなりの覚悟を決めて、
      この月を乗り切らねばならぬ。
 
      そのためにはまず、何はともあれ腹ごしらえだと、
      「塩むすび」を頬ばっている。
 
      「塩むすび」とはまた懐かしい響きだが、
      まだ冷房が普及していなかったころの句だろうか。
      だとすれば、粗食の時代でもあった。
 
      だからこの句は、
      昔の生活感覚を共有できる読者でないと、
      理解できないだろう。
 
      いまの若い人には、
      なぜ腹ごしらえなのか、
      なぜ塩むすびなのかが、
      観念的にはわかるかもしれないが、
      生活感覚的に当然だと受けとめることは
      不可能に近いはずだ。
 
      したがって、こういう句は、
      今後は作られることはないだろう。
 
      第一、「塩むすび」に代わり得る食品がない。
      パンでも駄目だし、ラーメンでも駄目。
      かつての「塩むすび」のように、
      それだけで時代のありようを集約できる食べ物は、
      もうないのである。
 
      こんな平凡なことが私たちにとって、
      そして俳句にとっても、
      意外に大きな意味を持っていることに、
      あらためて驚かされる。
  
        『現代俳句歳時記・夏』(2004・学習研究社)所載。
          (清水哲男)
 
塩むすび・・・と言えば・・・、
芦屋雁之助が演じた山下清のTVドラマを思い出す。
 
毎回清は、
 「エンディング歩き出さむと塩むすび」
 
本当に美味しそうに食べていた。
 
子供のころは同じような丸い塩むすびだった!!
(私が弟たちに作ってやった・・・覚えているかなぁ?)
 
2024年7月2日
昨日が半夏生だった。
 半夏生(はんげしょう)は雑節の1つで、
 半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃。
 
  2020年代においては、
  平年はこの日が半夏生となる(閏年は7月1日)。
  半夏生がこの日に訪れることが多いため、
  以下の記念日も7月2日に制定されている。
 
 ●うどんの日
   香川県生麺事業組合が制定。
   讃岐地方の農業を営む家庭では、
   半夏生のころの田植えが終わった労をねぎらう為に、
   うどんを打って食べる風習があり、それにちなんだことから。
 
 ●蛸の日
   蛸研究会が制定。
   関西地方では7月2日頃の半夏生に蛸を食べる人が多いことから。
 
午前中はヨーガ教室。
 
昨日の卓球の練習で転けて右横尻を打って痛いが、
ヨーガはなんとか出来そうである。
 
さて、午後のゴルフの練習・・・どうするかなぁ・・・?
まぁ、様子を見て決めるつもりだ!