事前の騒ぎが大きいのに

 結果は取るに足らないことの譬え

 

  英語: The mountains have brought forth a mouse.

      山々が鼠を一匹生んだ

 

                 Great cry and little wool.

      大騒ぎして羊毛少し

 

  ドイツ: Der Berg kreiβte und gebar eine Maus.

      山に陣痛、鼠生む

 

                 Viel Geschrei und wenig Wolle.

      大騒ぎして羊毛少しʂ

 

  フランス: La montagne a accouché d'une souris.

      山が産み落としたのは鼠一匹

 

  イタリア: La montagana ha partorito un topolino.

      山が産み落としたのは鼠一匹

 

  ルーマニア: Sa scremut muntele ʂi ieʂit un ʂoricel.

      大山鳴動して鼠一匹

 

  韓国: 대사시나무 동에 쥐 한 마리

      大山鳴動に鼠一匹

 

  ロシア:

      山がネズミを産んだ

 

      何でもないことで大騒ぎ

 

  オランダ: De berg heeft een muis gebaard.

      山がネズミを産んだ

 

                 Veel geschreeuw en weinig wol.

      大騒ぎして羊毛少し

 

  ハンガリー: Vajúdtak a hegyek, <és> egeret szültek.

      山が難産しても鼠<しか>産まない

 

           Nagy forgalom,kis [kevés] haszon.

      大騒ぎしても儲けは少し

 

  ネパール:

      像がきた像がきた、何もこない

 

  スペイン・メキシコ: Mucha ruido y pocas nueces.

      音の大きいわりにはクルミは少ない

 

                 Mucho arroz para tan poco pollo.

      わずかな鳥料理にたくさんのご飯

 

  メキシコ: Mucha mecha, poca pólvora.

      導火線が太いわりには火薬は少ない

 

  中国: 雷声大,雨点小

      雷鳴轟けど雨粒一つ

 

  モンゴル:

      雷の空に雨なく、騒ぐ娘に貰い手なし

 

古代ローマの詩人・ホラティウスの『詩論』139行

  冒頭が大げさで駄作を生み出す詩人への訓誡。

  原文:Parturient montes, nascetur ridiculus mus.

    山々が産気づき、滑稽な鼠一匹を産むだろう

 

また

次の3つの有名な文学用語が生まれている。

  ●In medias res(物事の中途に)147-148行 -

      古代の叙事詩でよく使われた技法で、

      物語を最初から語るのではなく

      途中(核心)から語り始める技法のこと。

 

  ●bonus dormitat Homerus(良きホメーロスの居眠り)358-359行 - 

     卓越した詩人といえども繋がりのミスをおかすこと。

 

  ●ut pictura poesis(詩は絵のように)361行 - 

     文字通りの意味で、

     広義の「詩」(想像の生み出したテキスト)は

     (ホラティウスの時代の)絵に対してするような

     細心の解釈に値するということ。

   

2024年2月28日

今朝の四国新聞に

 「第55回四国新聞読者文芸 年間賞受賞作」

の短編小説・随筆・詩・和歌・俳句・川柳が掲載されていた。

 

随筆・エッセイ教室(四国新聞主催)を止めてから、

一度も随筆を書いていない。

(あの頃、随筆が新聞に3度掲載されたこともあった)

 

また少しずつ書き始めてみるか、

時間はたっぷりあるのだから・・・・!

 

午前中は集会場での「さんさん会」に参加する。