ごみ箱のわきに炭切る余寒かな

 
  鑑賞: 余寒(よかん)は、
      寒が明けてからの寒さを言う。
      したがって、春の季語。
 
      「ごみ箱」には、若干の解説が必要だ。
      戦前の東京の住宅地にはどこにでもあったものだが、
      いまでは影も形もなくなっている。
 
      外見的には真っ黒な箱だ。
      蠅が黒色を嫌うという理由から、
      コールタールを塗った長方形の蓋つきのごみ箱が
      各家の門口に置かれていた。
 
      たまったゴミは、
      定期的にチリンチリンと鳴る鈴をつけた
      役所の車が回収してまわった。
 
      当時は紙類などの燃えるゴミは風呂たきに使ったから、
      「燃えないゴミ専用の箱」だったとも言える。
 
      句の情景については、
      作者の娘である室生朝子の簡潔な文章
      (『父犀星の俳景』所載)があるので引いておく。
 
       「炭屋の大きな体格の血色のよいおにいちゃんが、
        いつも自転車で炭を運んできていたが、
        ごみ箱のそばに菰を敷いて、
        桜炭を同じ寸法に切るのである。
        (中略)煙草ひと箱ほどの寸法に
        目の細かい鋸をいれて三分の一ほど切ると、
        おにいちゃんは炭を持ってぽんと叩く。
        桜炭は鋸の目がはいったところから、
        ぽんと折れる。
        たちまち形のよい同じ大きさの桜炭の山ができる。
        その頃になると、
        書斎の大きな炭取りが菰の隅におかれる。
        おにいちゃんは山のように炭取りにつみ上げたあと、
        残りを炭俵の中につめこむのである。
        炭の細かい粉が舞う。……」。
 
     『犀星発句集』(1943)所収。(清水哲男)
 
丁度今頃の季節。
今朝はまさに余寒である。
エアコン付けて炬燵の中でブログを書いている。
 
2024年2月27日
冬の恋人の日
  2月14日のバレンタインデーと
  3月14日のホワイトデーの間に
  「恋人同士の絆を深める日」を設けようと、
  結婚カウンセラーなどが制定した日。
  絆の「ずな」→「づな」→「ツー・ナナ」→「27」
  の語呂あわせから、2月27日が選ばれた。
 
冬の恋人・・・いいなぁ!
 
私たちの年代にとっては、
1972年(昭和47年)、
18歳の時に札幌オリンピックの
ジャネット・リン選手はまさに冬の恋人。
その愛くるしい笑顔から
「札幌の恋人」「銀盤の妖精」と呼ばれ
日本中で人気を得、カルピスのCMにも出演した。
 
「絆」・・・夫婦・親子・兄弟・恋人・友人・・・・!
 
先日高松在住の二男Sが久しぶりに家に来た。
彼は子供の頃から対人関係が苦手で、
他人と繋がらず一人で生きる方を選んでいる。
(私や死んだ母親とは全く似ていない)
 
そんな彼に心境の変化がおきているようで、
今回は静岡在住の兄Kの近況を聞かれたり、
いろんな人と繋がっている私が羨ましいと言う。
(私が褒められるのは初めてかも・・記憶に無い)
 

親子の絆を少しは感じてくれたみたいだ。

(本当によかった)

次は兄弟の絆を・・、

自分からは無理なのでKから連絡してもらおう!

 
午前中はヨーガ教室。
 
午後はゴルフの練習に。