粟の穂や一友富みて遠ざかる

  鑑賞: 粟(あわ)は五穀の一つ。
      他は、稲、麥、黍(きび)、稗(ひえ)である。
 
      芭蕉に
       「粟稗にまづしくもなし草の庵
      とあり、
      昔は粟や稗を主食とする者は
      貧しい人たちであった。
 
      「あは」は「あはき」の略という説もあり、
      米などよりも味が淡いことから来ているというが、
      風に揺れる粟の穂の嫋々たる姿をも感じさせる命名だ。
 

      句意は明瞭。

      一友は、事業にでも成功したのだろう。

      あれほど仲がよかったのに、

      爾来すっかり疎遠になってしまった。

 

      かつては伴に歩いたのであろう粟畑の道を、

      彼ひとり「遠ざかる」姿が見えているのか。

 

      しかし、作者には、

      離れていった友人に対する嫉(そね)みもなければ、

      ましてや恨みもない。

 

      半ば茫然と、

      浮世の人間(じんかん)の不思議さを詠んでいる。

 

      その淡々とした詠みぶりが、

      粟畑をわたる秋風に呼応している。

      最近はさっぱり粟畑を見ないが、

      まだ栽培している農家はあるのだろうか。

 

      昔の我が家では少し作っていて、

      正月用の粟餅にして食べていた。

      美味。

        『合掌部落』(1956)所収。

          (清水哲男)

 

作者の心情が、

本当はどうだったのか・・・?

やっぱり、

ちょっと寂しかったんじゃないかなぁ?

 

 

2022年9月26日

昨日氷上八幡神社で御神酒

2本が57個、3本が7個、5本が2個を準備した。

計66個は壮観である。

 

触発されて、

正月に遊びに来た東京の姪から貰った焼酎を開けた。

44度の芋焼酎は初体験の味だった(つまみは孫の写真)!

 

午前中は集会場で卓球の練習。

 

午後はカラオケ教室。