懸想文売りに懸想をしてみても

  鑑賞: 季語は「懸想文売(けそうぶみうり)」で新年。
       現代の歳時記には、まず載っていないだろう。
       江戸期の季語だ。
 
       「懸想文」とは艶書、
       ラブレターのことだが、
       まさかラブレターを売ってまわったわけじゃない。
 
       曲亭馬琴の編纂した
       『俳諧歳時記栞草』(岩波文庫)に、こうある。
 
        「鷺水云、赤き袴、立烏帽子にてありく也。
         銭を与へつれば、
         女の縁の目出たく有べしといふことを、
         つくり祝して洗米をあたへ帰る也。
         今は絶て其事なければ、
         恋の文のやうに覚えたる人も有故に、
         口伝をこゝにしるしはべる」。
 
       要するに、
       良縁を得る縁起物を売り歩いた男のことである。
 
       馬琴の生きた18世紀後半から19世紀半ばのころにも、
       既に存在しなかったようで、
       「それって、なに?」の世界だったわけだ。
 
       ところが、ところが……。
       1923年に京都で生まれた作者は、
       馬琴も見たことのない「懸想文売り」に、
       実際に会っている。
 
       こう書いている。
        「その年の懸想文売りは匂うように美しかった。
         おもてをつつむ白絹のあわいからのぞく切れ長な目。
         それは、男であるということを忘れさせるほどの艶があった」。
        で、掲句ができたわけだが、
        ううむ、
        いかな京都でもそんな商売が成り立っていたのだろうか。
 
        作者は、八百円で買ったというが……。
        その日は、ちょうど波多野爽波の句会があって、
        さっそく作者がこの題を出したところ、
        爽波が言ったそうだ。
        「誰ですか。こんな作りにくい題を出したのは」。
        たしかに作りにくかろうが、
        しかし懸想文売りの存在は爽波も一座の人も知っていたことになる。
        で、その席で爽波が作りにくそうに作った句が、
         「東山三十六峰懸想文」。
        何のこっちゃろか。
           『おはいりやして』(1998)所収。
            (清水哲男)
 
  恋文、ラブレター!
  古くは懸想文(けそうぶみ)といい、
  相手に対する恋心を和歌に詠んで紙にしたため、
  それに関連する草木を添えて、人づてに渡しあった。
 
  ここから派生した文化として、「懸想文売り」が存在し、
  国宝上杉本洛中洛外図屏風(米沢市上杉博物館蔵)にも描かれている。
 
  懸想文売りとは、
  京の都で赤い着物に身を包み、
  古来は立烏帽子を 後には編笠を被り、
  顔を白い布で覆った姿で、
  正月初めに懸想文を梅の小枝に刺して売り歩いた行商人である。
  この懸想文は厳密には恋文に似せて縁起を祝う文を書いたお札で、
  このお札を買うと良縁が得られるとされた。
 
粋な商売があったものだ!
 
帰省していた東京の三男が、
姪の子の世話に苦労している母親を見て、
 「俺は子供はいらん」
と言っていたが・・・・、
「その前に彼女を見つけてくれぇ」
 
昨年都内にマンションを購入したので、
家付き・ババ抜きで条件としてはいいと思うのだが・・・?
 
2022年1月8日
午前中はゴルフの練習に。
 
午後は写経を。
この19日に四国88カ所巡拝バスツワーの1回目があり、
四国遍路三巡目で毎月1回、10月に結願する予定である。
GO TO トラベルの開始が延期されるのが残念!!
 
日本中でコロナ感染が拡大しているので、
どうなりますことやら・・・・?