瓜の花雫いかなる忘れ草
(うりのはな しずくいかなる わすれぐさ)
鑑賞: 瓜の花の雫はいかなる憂さを忘れさせるものなのか。
もちろん暑さを忘れさせる忘れ草に違いないのだが。
背景: 貞亨年間(41歳~44歳)頃までの作。
門人其角の『類柑子』<るいこうじ>によれば
この句にはエピソードがある。
言水・高山某・其角と芭蕉が
茶人河野松波宅を訪れたところ、
口の欠けた古いヒョウタンに瓜の花を生けて、
その下に糸の無い琵琶を置き、
花からもれる水が琵琶の撥面に当って妙なる音がする。
それをもって涼をとっていたというのである。
なんと風流な凉のとり方であろう。
暑いとすぐにエアコンをつける現代人は反省を。
日本では生で甘みや清涼感を味わうマクワウリなどの品種群の他に、
キュウリやシロウリのように熟しても甘みに乏しく、野菜として食べたり、
未熟なうちに漬物にする品種群も発達した。
メロンが一般的に出回っていない(我が家では見たことがない)子供のころ、
夏の暑い時期に井戸の中などで冷やした西瓜、マクワウリを切って食べると美味しかった。
スーパーではほとんどマクワウリは見かけなくなり、いろんなメロンが並んでいる。
実はメロンの東方品種群がウリのようだ。
メロンは西アジアから北アフリカにかけてを原産地とし、
この地方で果実を食用にする果菜類として栽培化され、
かなり早くにユーラシア大陸全域に伝播した。
日本列島にも貝塚から種子が発掘されていることや、
瀬戸内海の島嶼などに人里近くで苦味の強い小さな果実をつける
野生化した「雑草メロン」が生育していることから、既に縄文時代に伝わり、
栽培されていたと考えられている。
日本では古来「ウリ(フリとも)」の名で親しまれてきた。
また、中国では「瓜」の漢字があてられた。
2015年6月15日
暑中見舞いの日
1950年のこの日、郵政省が初めて「書中見舞用郵便葉書」を発売した。
暑中見舞いの期間の起点については、
夏の土用(立秋前の約18日間)とするものや、
今日は年金が振り込まれる。
年金情報流出問題が発生していることから、
テレビで口座を確認するようにと放送されている。
私も今日確認しよう!