鶯や柳のうしろ薮の前
  (うぐいすや やなぎのうしろ やぶのまえ)

  鑑賞: 鶯という鳥は薄暗い所を好んで低空で飛行する。
       しかも実に落ち着きがない。
       いま柳の木の向こう、ほら今藪の前。
       作者は、この鶯の行動を実況報告しているのである。
それにしても、何もかも削ぎ落とした軽やかな句。
       一点の濁りもない。名句。

  背景: 元禄7年、51歳。『蕉翁句集』は元禄5年とする。
      どちらが正解なのか?

 
      元禄7年5月、芭蕉は寿貞尼の息子である次郎兵衛を
      連れて江戸を発ち、伊賀上野へ・・
      そしてこの年10月12日に息を引き取るのである。

      元禄4年4月から京都・嵯峨野に入り、
      10月29日に江戸に戻った。
      元禄5年5月中旬には新築された芭蕉庵へ移り住んだ。

      つまり元禄5年は江戸にずっといたことになる。
      江戸ではなく伊賀上野で鳴く鶯の方が、
      あってるような気がするのだが・・・・・!


2015年2月8日
今日は仕事仲間と大阪へ行くのでこれで失礼します。