西行法師(86番)
     嘆けとて 月やはものを 思はする
        かこち顔なる わが涙かな
 
  ★現代語訳
       「嘆け」と言って、月が私を物思いにふけらせようとするのだろうか? 
       いや、そうではない。(恋の悩みだというのに)月のせいだとばかりに
       流れる私の涙なのだよ。
 
  ★作者
       西行法師(さいぎょうほうし。1118~1190)
       俗名を佐藤義清(のりきよ)。鳥羽上皇に北面の武士として仕え
       ていましたが、23歳の時に家庭と職を捨てて出家、京都・嵯峨の
       あたりに庵をかまえ西行と号しました。
       出家後は、陸奥(東北地方)や四国・中国などを旅して数々の
       歌を詠み、漂泊の歌人として知られます。歌集に「山家集」があり、
       また彼の一生は「西行物語」に詳しく語られています。
 
  ★鑑賞
       この歌は「月前の恋」という題を与えられて詠んだ題詠です。
       月を見ると、自然に涙が流れてくる。
       恋の悩みなのに月が嘆けと言っているようだ。
       そんな月のせいにして、うらめしげに流れる我が涙だなあ、
       というほどの意味でしょうか。
 
       昔から、月は物思いにふけらせ、悲しみにくれさせてしまう
       何かがあるようです。
       日本ではお月見という行事がある一方で、月を見ることは忌むべき
       ことだとの考え方もありました。
       英語でも「ルナティック」は「気がふれた」という意味ですし、
       満月になると変身するオオカミ男の伝説もあります。
       時には青く輝き、怪しい雰囲気をかもし出す月。
       放浪を続けた西行は、そんな月を愛して月の歌を多く詠みました。

鳥羽天皇の北面の武士(天皇を護る近衛兵)というエリート職を捨て、俗世を捨てた自分。
それと日の光を見ることなく、いつも暗い夜空に輝いている月に相通じるものを感じたのかもしれません。
 
今朝、4時半ごろ新聞を取りに出るとまだ月が出ていました。
日の出前の月はちょっと怪しさがありますねぇ!
2014年7月16日
今日は暑くなりそうです。
今日のゴルフには昭和一桁が2人、10年代が18人、20年代が8人、
もちろん私が最年少です。
昭和一桁の二人になかなかグロスで勝てません。
ライバル二人に「参った」と一度言わせたいのですが・・・・・今日こそ!!