陽成院(13番)
   筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがは)
       恋(こひ)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる
 
  ★現代語訳
       筑波のいただきから流れ落ちてくる男女川(みなのがわ)が、
       最初は細々とした流れから次第に水かさを増して深い淵と
       なるように、恋心も次第につのって今では淵のように深くなっている。
 
  ★作者
       陽成院(ようぜいいん。869~949)
       清和天皇の皇子で、第57代天皇に10歳で即位しましたが、
       病のため17歳で譲位しました。
       勅撰集にはこの歌のみが残されています。
 
  ★鑑賞
       詞書には「釣殿(つりどの)の皇女(みこ)につかわしける」と
       書かれています。釣殿の皇女とは光孝天皇の娘、綏子(すいし)
       内親王を指しており、後に陽成院のお后となります。
 
       具体的な相手がいたラブレターだったわけです。
       最初は淡い恋心だったのだけど、どんどんあなたのことを
       想いつのり、深く愛するようになりました、という意味が筑波山の
       川に込められて語られます。
 
       これが平安の恋のワン・エピソードだと思うと、なかなかロマンが
       あります。清純な若き恋心の発露でしょうか。
       陽成院は脳を病んでいたと伝えられ、しばしば宮中で狂態を
       演じたとも伝えられます。
       しかし、この歌はそうした背景は別として、現代にも通じる愛の
       誠実さが感じられます。
 
この歌は筑波山から流れる水を詠んだから意味があります。
 
「筑波」は常陸国(現在の茨城県)の筑波山のことです。
山頂が男体山と女体山の2つに分かれ、万葉の昔からよく歌に詠まれました。
古代には、春と秋に男女が集まって神を祀り、求愛の歌を歌いながら
自由な性行為を楽しむ「歌垣」として知られていました。
 
しかし当時の宮中においては、文化の届いていない東国にある、というイメージがありました。
野蛮で素朴といった印象の土地だったのです。
当然作者もそこへは行ったことがなく、伝聞や絵図でのみイメージをふくらませたのです。
 
現代なら中学生の作者が詠んだのですから・・・・
今の子も想像力豊かなラブレターを書いて欲しいものです。
 
国の重要文化財で、縁結び・夫婦和合の神で有名な筑波山神社もあり、
夏の8月にはガマの油売りの口上が楽しめるガマ祭なども開催されます。
行ってみたくなりますなぁ!
 
2014年6月28日
パフェの日
   1950年、巨人の藤本英雄が日本プロ野球史上初のパーフェクトゲーム(完全試合)を
   達成したことにちなみ、「パフェ(parfait)」がフランス語で「完全な(パーフェクト)」という
   意味であることから。
   完全なデザート・・・・・パフェ
美味しそうです。
食べたくなりますなぁ!!