周防内侍(67番)
 
              春の夜の 夢ばかりなる 手枕(たまくら)に
                かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
 
  ★現代語訳
        短い春の夜の、夢のようにはかない、たわむれの手枕のせいで
      つまらない浮き名が立ったりしたら、口惜しいではありませんか。
 
  ★作者
        周防内侍(すおうのないし。11世紀~1109年ころ)
      周防守・平棟仲(たいらのむねなか)の娘で後冷泉、後三条、  
      白河、堀河天皇に女房として仕えました。
 
  ★鑑賞
        この歌には面白いエピソードがあり、千載集の詞書で紹介されています。
        月の明るい夜、二条院で人々が夜通し楽しく語らっていた時のこと。
 
        周防内侍が眠かったのか何かに寄りかかって
      「枕がほしいものです」とつぶやきました。
      すると時の大納言・藤原忠家(ただいえ)が、
      「これを枕にどうぞ」と言って自分の腕を御簾の下から
      差し入れてきました。

        要するに、「私と一緒に一夜を明かしませんか」とからかったのでしょう。
        それに対し、内侍が機転をきかせてこの歌を詠んだのでした。

        (まあ、おからかいを。短い春の夜のはかない夢のような、
      戯れの手枕にからだをあずけてしまって、つまらない浮いた
      噂が立ってしまうのは、くやしいことですから)。
 
作者・周防内侍は、
 「恋ひわびて 眺むる空の浮雲や わが下もえの煙なるらむ」
 という一首を詠み「下もえの内侍」とあだ名されました。
 「下もえ」とは、心の底に秘めた燃える恋心という意味ですが、艶な響きもあります。
 周防内侍は頭の回転が速いだけでなく、エロティックな歌も得意としていたようです。
 
それにしても二人ともようやりますなぁ・・・・!!
 
2014年4月8日
灌仏会(かんぶつえ)/花まつり
  釈迦が旧暦の4月8日に生まれたという伝承から。
  東アジア一帯で祝われるが、新暦4月8日に祝うのは日本のみである。
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たす。
誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝う。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、
産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来する。
 
甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャ。
また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの。およびそれを煎じて作った飲料。
 
俗に言う「花まつり」の名称は、4月8日が関東地方以西で桜が満開になる頃である事から、
浄土真宗の僧・安藤嶺丸が提唱しとされる。
 
花まつり、仏壇に甘茶をあげたいが・・・・今日スーパーで探してみよう!!