安倍仲麿(7番)
 
            天の原 ふりさけ見れば 春日なる
                三笠の山に 出(い)でし月かも
 
  ★現代語訳
 
        天を仰いではるか遠くを眺めれば、月が昇っている。   
        あの月月は奈良の春日にある、三笠山に昇っていたのと同じ月なのだなあ。
 
 
  ★作者
   
        安倍仲麿(あべのなかまろ。698~770)
        19歳の頃、遣唐使として中国の唐へ渡った留学生の一人。
        時の玄宗皇帝に気に入られ、中国名「朝衡(ちょうこう)」として50年以上仕えた。  
        一度帰国を許されたが、途中で船が難破して引き返し、結局帰れぬまま唐の地で没す。
        盛唐の大詩人である李白や王維とも親交があった。
 
  ★鑑賞
 
        唐にいて望郷の思いがつのる仲麿でしたが、30年を経てようやく帰国を許され、
        明州(現在の寧波(ニンポー)市)で送別の宴が催された時に詠まれたのが、この歌でした。
   
        天を見ると美しい月が昇っている。
        あの月は、遠い昔、遣唐使に出かける時に祈りを捧げた春日大社のある三笠山に
        昇っているのと同じ月なのだ。ようやく帰れるのだなあ。
 
小学校の教科書に載っていて、誰もが知っている有名な歌です。
ちょっと大げさな歌のような気がしましたが・・・・!
 
玄宗皇帝のお気に入りとして高位の役人になった人です。
しかし、あまりに気に入られたため、日本に帰ることを許してもらえませんでした。
やっと帰国が許された時に詠まれたと知り、大げさでは無く感無量になったのでしょうねぇ!
 
2014年2月21日
浅田真央選手はフリーで自己ベストを出したが6位入賞に留まった。
あまりにもショートの失敗が大きかった。
しかし、もしショートが失敗が無かったとしてもメダルは難しかっただろう。
それほど上位三人は素晴らしかった。
パーソナルベストを出したことに拍手を送りたい。お疲れ様!
 
先日サラリーマン川柳の発表もあったばかりだが、
このように和歌を紹介していると、あらためて日本語を大切にしたいと思う。
 
くしくも2月21日は国際母語デーでもある。
  言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてあらゆる母語の尊重の推進を目的として、
  国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が制定した、国際デーのひとつである。
   この国際デーは、1952年2月21日、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュの
  首都ダッカで、ベンガル語を公用語として認めるように求めるデモ隊に警官隊が発砲し、
  死者が出たことに因むものである。