源兼昌(78番)
 
      淡路(あはぢ)島 かよふ千鳥の 鳴く声に
           いく夜寝覚めぬ 須磨の関守(せきもり)
 
  ★現代語訳
 
     (冬の夜)淡路島から渡ってくる千鳥の鳴き声に、幾夜目を覚
       まさせられたことだろうか、須磨の関守は。
 
  ★作者  
     
      源兼昌(みなもとのかねまさ。生没年未詳。12世紀初頭の人)。
      宇多源氏の系統で、従五位下・皇后宮少進にまで昇った後、
      出家しました。
 
      源氏には祖とする天皇別に21の流派(源氏二十一流)があり、
      宇多源氏はそのうちの一つで宇多天皇から分かれた氏族で、
      源姓では清和源氏嵯峨源氏などと並び称されて著名である。
 
  ★鑑賞
      
      摂津国須磨(現在の神戸市須磨)といえば、平安時代は流謫の地で、
      在原業平の兄、行平が流れ住んでいた場所です。
 
      荒涼とした須磨で、海向かいに見える淡路島から千鳥が渡ってくる。
      その寂しい鳴き声に、関守がつい眠りを妨げられ目覚めてしまい、
      真夜中に自分の孤独な境遇をひっそりと実感する。 
 
      淡路島は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が日本列島中、
      最初に創造した島とされている。
 
流謫の地の関守が神の島淡路島から渡ってくる千鳥の鳴き声で真夜中に目を覚ます。
それは孤独で寂しさを実感するが、案外、生命感があって少しホッとしたのかもしれない。
 
今はそうでは無くなったが、子供の頃は夜一人で寝られなかった。
静寂が怖かったので、ラジオを掛けて寝たものだ・・・・・!
 
2014年1月13日
妻は土曜日までの予定で大連に出発した。
明日は息子が2泊3日で大阪の会社説明会に行くことになっている。
14日、15日は一人だけになる。
静かな夜になるが、一人で寝れるようになったので無問題!
一番成長したのは夜(幽霊)が怖くなくなったことかなぁ・・・・・。