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最強オヤジ伝説

私の父の伝記と私自身の半生の記録です

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念願叶い入社した私は、朝の朝礼で自己紹介をすることになった・・・!



ふと見ると、私と同じように自己紹介する新入社員が数十人並んだ・・・



『あれ!?こないだ面接に来た人、ほとんどやんか・・・』




なんと、全員採用されていたのだ・・・!





その訳は、後になってわかってきた・・・




この運送会社は、塗料を専門に扱う会社だ・・・!


主に塗料の入った『一斗缶』をトラックに積んで運ぶのだが

普通の一斗缶なら重さにして14kgから重くても18kgぐらいだが

塗料の一斗缶は一個、20kgはあるのだ!



この一斗缶を2トン車に、多い時で150缶から180缶積む!!

重さにして3トンから3トン半だ!



今なら過積載で、とてもではないが

その当時、何も知らない私は、平気で運んでいたのだ・・・!


それも午前の配達でその量だ!


午後からもそのぐらいの一斗缶を2トン車に積んで運んでいく・・・


見る見るうちに私の身体は、贅肉がそぎ落とされ、腕が太くなり

筋肉隆々たる体型に変わっていった・・・!





そんな過酷な重労働のため、当然のことながら同期入社した同僚は

日に日に脱落し、居なくなり、1週間たった頃には数十人いた同僚が

私一人だけになってしまったのだ・・・!







それも無理はなかった・・・




出発するときは、リフト積みできるが、降ろす場所が現場直行であれば最悪で

一人で、150缶以上を手降ろししなくてはならない・・・!


それも、マンション建設現場などは最悪で、階段をいくつも昇って降ろしに行くことなどザラなのだ!

人間の手は二つで、両方に持って40kg・・・



それが150缶あるのだ!



当時私は18歳、あの頃が一番最強だったと(笑)今では感慨深く思うものだった・・・




募集し、入社しても長くは続かない職場環境のため、新入社員などは

誰も相手にはしてくれなかったが、脱落者が出始め、孤軍奮闘している私を

少しは認めてくれたのか、周りの先輩方や内勤の偉いさん方から

声を掛けてもらえるようになり、次第に会社内に溶け込んでいくのだった・・・!







そんなある日、いつものようにトラックの荷台に一斗缶を積み、元気よく午前の集配に

飛び出した私は、交差点の信号が赤に変わるのを見て、ブレーキを踏んだ・・・



と、ところが、自分の感覚での位置でトラックが止まらない・・・・




明らかに過積載が原因だった・・・!



今日はいつもより一斗缶が多い目に積んでいる・・・








私は早めのブレーキングを心がけながら市街地を抜け、高速道路に入っていった・・・