ある商売人のケース①
これは今から10年ぐらい前の事だと思いますが
ある一人の知人が私に、相談を持ち掛けてきた・・・
それは、その知人の友人の家が競売に掛けられており、何とかならないか?との相談だった・・・!
私はもう落札期間が目前と迫っており、債務の金額や債権者の多さを理由に
任意売却をあきらめ、立ち退き交渉があれば少しは立退き金が出るかも知れない
などと言い、相談に来るのが遅すぎたと諭した・・・
聞けばこの債務者は、住宅ローンをまったく払わずに、1年以上もタダ同然で住んでいたのである。
この債務者は商売をやっており、売上が落ちていたらしいが、私から言わせれば
少しぐらい延滞をしてもすぐには競売にはならない・・・
銀行に事情を話し、1年の間に少しでも払っていれば何とかなったかも知れないのに
この債務者は連絡を取るどころか、銀行からの催促もまったく無視し、この1年間
1円のお金も払わなかったのである・・・
その上この債務者は、仕事熱心ではなく、奥さんが朝から晩まで
商売を切り盛りしているにも関わらず、女を作り、遊び呆けていた・・・
まったくもって、自業自得であり、私もあまりこの話しには乗る気にはなれなかった・・・
やがて入札期間に入り、落札された・・・
以前に相談に来た知人が、またもや私の元にやって来た・・・!
『どうも落札されたようだが、まだ退去しようとしない・・・』
私は『強制退去させられるな・・・』そう思い、成り行きが気になった・・・
その後、何度か落札した業者が、立退き交渉に行ったらしいが
その債務者は莫大な立退き費用を要求し、出て行こうとはしなかった・・・
ここで考え違いをしてもらってはいけないのだが
落札業者には立退き費用を払わなければならない義務はない・・・
すでに物件の所有権は、裁判所の権限で落札業者に変わっているのだ!
逆に言うと、その債務者は他人の家に居座っているようなものなのだ!
それではなぜ業者は立退き費用を払ってまで立ち退かせようとするのか?
それは業者としても恨まれたくはないし、何より強制立退きもそれなりに費用がかかる・・・
同じかかるなら、穏便にと考えるのが妥当であろう・・・
しかしそれも金額の許容範囲内のことである・・・
愚かなことに、この債務者は莫大な立退き費用を要求して来た!
結果は火を見るより明らかだった・・・!
裁判所の強制執行が始まったのだ!!
しかし、債務者も中々の強者だった!!
凄まじいほどの執念で、ウルトラC作戦を用意していたのだ・・・・!