
どういうことなのか訳を尋ねた・・・
『雑貨屋のオバハンが店を閉めると言うから商品も丸ごと買い取った!!』
『はぁ!?』
父は続けて言った・・・
『ナベやヤカン早よ売っといてくれ!電化製品置かれへんからな!はははっ!』
『ガビーーーーン!!』(古っ!)
でたーーーー!!
またやってくれたーーーーー!!
どうやら父は、また買取を頼まれたらしい・・・・
その雑貨屋というのは、スーパーの中の私の店の真向かいにあり
店の商品は日用品を扱い、年老いたおばさんが一人で店を営んでいた・・・
その店は照明が暗く、スーパーの中でも一際寂れていた・・・
父はその場所で、照明器具のみを展示して、暗かったスーパーを一際明るく賑やかにして
活気を取り戻そうと考えていたのだ・・・!
今になって考えると、父は大変なアイデアマンだと思う
お人好しで大損もたくさんしたけれど、少しでもとビジネスに繋げようとしている
しかしまだ若かった私には、その意図はまったくわからず
父は私に雑貨屋の商品の即売りを指示すると、そそくさと店を出て行った・・・・
『また投げっぱなしやぁー』
私は仕方なしにトボトボと雑貨屋の店の前に行った・・・・
そして山積みされた商品を目にした時、唖然とした・・・
『こんな物がすぐに売れるのか。。。。』
私はむちゃくちゃ不安になってきた・・・
しかし早く売らなければ、商品を陳列できない・・・
とにかく考えている余裕などなかった・・・!
『しゃないなぁー!よし!商品をまず掌握しよう!』
私は気持ちをすぐさま切り替えるとともに、早速商品チェックに入った・・・!
ナベにヤカンにまな板、包丁、皿にゴミ箱、家の中で使う生活必需品が主だった・・・!
どれくらい時間が経ったのだろう・・・
私が商品を念入りにチェックしていると、ご婦人のお客さんが一人、フラリと店に入ってきた・・・・
『おっ!早速お客さんや!』
私は元気よく『いらっしゃいませ~!』と言うと
そのお客さんはヤカンを手に取り『お兄ちゃん!これいくら?』と聞いてきた・・・
『はいっ!え~っとですね~、、うん??あれっ?』
値札がない!!!
どの商品にも値札が付いていなかったのだ・・・!
これには焦った・・・
しかし知らないとは言えない・・・・
いよいよスーパー始まって以来の大珍事が勃発した・・・・・