知人の畑から昔、二尺近い棒状の石が出たと言います。
近くに縄文の遺跡が在りますから、石棒のことでしょう。
ある日、許可を得て探してみました。
敲打痕が残る折損した石棒と、小さな棒状礫が見つかりました。
棒状礫は全面加工されていますから、これも石棒なのでしょう。
その近くから、縊れの有る扁平な小さな石が見つかりました。
「何だろう。」洗うと、こけしに似た小さな人型(石偶)が姿を現しました。
柔らかい石を削って磨いている様です。
大きさと形は落花生そっくり、両面に線刻状の傷が有ります。
もし、石偶ならば、この縊れに紐を付けて身に着けていたのかもしれません。
以前も石偶に似た遺物を見つけています。
この三日月形の石には、敲いた痕や磨いた痕、裏面には線状の深い傷が有りました。
また、焼けた痕もあり、ただの敲磨器とは異なる気がしました。
調べると、岩手県北上市の「滝ノ沢遺跡」の「石偶」と似ています。
滝ノ沢遺跡のものは、礫石を刻んで「男性」を表したものとされます。
少し異なるのは、頭の部分が刻みでは無くて盛り上げているところです。
この石も丸い部分を頭と考えれば、人型(石偶)に見えます。
土偶や石偶は、破損して見つかるものが多い様です。
病気や傷の治癒祈願として、その患部を身代りとして破壊したとの説が有ります。
この石に残る沢山の傷痕も、自然に付いたものでは無いかもしれません。
































