メタモルフォーゼ
三次元での私たちはこの虫と同じで、この地上で暮らしています。
ただ私たちは、この地上で生きることしか知らないままでいます。
この芋虫はいつか空を飛べることを知って、せっせと葉っぱを食べているのでしょうか?
それとも全く知らないまま、ただ本能に従っているのでしょうか?
虫の一生は不思議でいっぱいです。
卵から始まり、芋虫になり、蛹になり、蝶になって花の蜜を吸いながら飛んでいきます。
卵から孵ったら、葉っぱをすぐに食べはじます。そしてその時になると、蛹になるための場所を探して、自分で蛹になり、その間にその蛹の中で”変容”します。そしてその殻を破って出てきて、折りたたまれた羽を伸ばし、空を飛び、今度は花の蜜を吸うことを知っているので花と花を飛び交っていきます。ちゃんと卵をどこに産むかも知っています。
自分でそうすることを知っているから、迷うことがありません。
あの芋虫の姿から、美しい蝶の姿が想像できるでしょうか。あの芋虫たちは、自分が蛾になるのか、それとも美しい蝶になるのか知っているのでしょうか。蛾ではなくて、綺麗な蝶の方が良かったなんて考えることはあるかしらと考えてしまいます。
しかも、あの蛹の中で、自分でこうしようと知って”変容”しているのでしょうか。
すごいものです。本当に生かされているのです。
女性であれば、妊娠すると、体が勝手にどんどん赤ちゃんのために変容して全てをやってくれます。自分で、次はこうしてこうやってとか考えたりやることは一切ありません。全てが完璧に整っていて自然にやってくれます。
生かされていることを実感する時です。自分では一切何もできないのに、体が全部やってくれるのですから。
女性の体が、一人だけでなく二人分生かしていくことができるようになっているのは驚きでしかありません。
あの蛹の中がどうなっているのか本当に知りたいです。あの芋虫からどうやってあんなに複雑な蝶になれるのか。あの大きな綺麗な羽をどうやってあの蛹の中にいる間に作っているのか、あんなに細い足や触角、丸まった蜜を吸うための丸まったくだとか、複雑で精巧なものをどうやって作っているのか。
空を飛ぶためには、どれだけの大きさの羽がいるのかとか、どれほど綺麗な色とりどりの模様にしようとか、蜜を吸ってどうやって消化するのかとか、どうやって決めているのか。
地を這っていた虫が、今度は飛べるのです。飛ぶことをどうして知っているのか。当たり前のことですが、不思議です。
私たちは知らされていないので、自分たちが多次元の存在だとすっかり忘れてしまっています。
芋虫の私たちから、蝶になれるのだということを自覚できている人は少ないままです。
しかもその変容、メタモルフォーゼはしっかりと進んでいっています。
ただ生きているだけでは、それをこなしていくことはできません。今の変わっていっている波動に合わせるように、変わっていく必要があります。もちろん体はそれなりに対応してくれていますが、自分たちがそれに必要なことを学び身につけていかなければ変わっていくことはできません。
しかもその変容に対応するには、クリアーしていくことが困難な状態の現実にいます。肉体的にも、霊的にも何をチョイスしていくのか、自覚して選択していかなければ振り落とされていってしまいます。
霊的な準備もできているでしょうか。勝手にその変容に必要なものは備わっていて、何もしなくても変容していけるのではありません。こればっかりは、自分で学んで身につけていかなければ霊的に成長することはできません。
多くの情報が溢れている中、本当に必要なものを見つけて、自分で成長していく特別な時です。
見落とさないように、しっかりと前を見つめて、変容に対応していく時です。
世界が変わっていっているように、私たちも多次元に対応できるように、新しい世界に馴染んでいけるように変わっていっています。