◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「人間の関係」に『お布施』の話が出てきます。

インドやタイのお坊さんが、托鉢を受けても頭を下げないことが書かれて

いるんですね。

わしも少し前の記事で書きました。たしか今大変なチベットもそうだと

思うんです。

「お坊さんに物やお金をあげるのは、自分のためでしょ?」

ということなんですね。

だから、お坊さんがお礼を言ってくれなくても腹が立たない。

少し前の記事でボランティアのことも書いたんですが、ボランティアを

やっていて、喜んでもらえなくても・・・もっとひどいときは、怒鳴りつけられても

腹が立たない。

それは、自分の為にやっているから。感謝されたくてやっているのではないから。

というのが、この『お布施』の意味。



『お布施は自分の為。』だっ!ということが、


『わかっている人』から、『わかっている人』へ、送られる場合は、

最高です。お互いが喜びを心から感じています。

ここからややこしい。


『お布施』の意味が、『わかっている人』から、『わかっていない人』へ送る場合。

これは何かが変わる可能性があります。


『お布施』の意味が、『わかっていない人』から、『わかっている人』へ送る場合。

これも実は何かが変わる可能性があります。



最後!


『お布施』の意味が、『わかっていない人』から、『わかっていない人』へ送る場合。

これ、想像つきますでしょ!

これは、何も起こりません。

これって、夫婦の問題を理解するのに使えませんか?



『お布施』には、『他人に対する思いやりの心』という意味もあります。

すると?

夫婦って、どちらかが、『他人に対する思いやりの心』を持っていれば、

変わっていく。

どちらも持っていないと何も変わらないんですね。

もちろん、どちらかが気付けば変わっていきます。


「そんなのわかってるよ!」

ほんと?うーん。わたしも書いててわかってないような。

いっしょにやりましょう。

相手に見返りを求めてないか~?

相手が反発しても許せるか?

相手の気に入らない部分もすべて含めて、愛することができるか?


「そんなんできるか!」


そうですよね。できないのが普通なんですよ。

ていうか、何のためにそこまで我慢しなくちゃいけないの?

そう思いません?普通は。

ところが、この話を真剣に聞いてくださる方々が実際みえます。

今、現在、人間関係で苦しんでいる方々です。

「今のままじゃ、何も変わらない」と実感してみえるんです。

悩むからこそ、苦しみがあるからこそ、「変わらなきゃー」という

パワーが生まれます。

と、すれば今突きつけられている、悩み、苦しみはチャンスと思えます。


こうやって自分を見つめ始めることが大切なんです。

これが気付きの準備になるんですよ。

毎日、自分を見つめるという過程が素晴らしいんです。

「何が?」って。

日常生活の中には、毎日素晴らしいことが起こっています。

何かが起こったときに、「そのことに気付く準備ができた」ということです。


ほんとうの、『他人に対する思いやりの心』をどちらかが持っていれば

夫婦はうまくいきます。


                               


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


おすすめ中!

人間の関係/五木 寛之
¥1,155
Amazon.co.jp
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇