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コメントありがとうございます!
竹田青嗣さんの哲学入門『ちくま学芸文庫』より
( )はわしの勝手な説明
たとえば仏教で「悲」という概念があって、これは真理を悟る「知」
という概念と対立する。「知」における悟り『真理をつかむこと』は、
「悲」、つまりその悟りを社会的に広め、衆生(シュジョウ・・・すべての人々)
とともに救われようとする実行とセットにならなければならない。
という考えかただ。
しかし現象学的に(とりあえず、突き詰めて考えて)見れば、この「悲」は、
単に「真理」を大衆に与えて啓蒙するということではなく、むしろ内心に生じた
信念の「正しさ」を大衆によって試されることと考えたほうがいい。
毎度、中年古本屋の独り言ですが、五木さんが心の中の苦しさをエッセイに
書いてくださることが、私たちには何か「やさしさを感じる文章」に感じるのかも
しれないです。もしかしたら五木さんは、そこになにか意味をみつけて
書いてくださってるのかもしれない。
著者は何かの意味を感じて書く。これを読者が受け取る。
読書による自分探しって、こういうことかもしれないな。
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わしはこの本、五木さんの最高のエッセイだと思う。一時間もあれば読めるし。
しかしたくさんの人がこの本を読みきれてないと思うんだな。偉そうですみませんが。
とくに若い人は、この本を理解するのはまず無理です。
若い人は、『自分はこの本が理解できていない』という謙虚な態度で読む事を
心がけてくれたら、のちのち必ず大きな気付きに繋がると思うんだな。
この本のポイントはひとつ。
感謝も見返りも求めない。ということ。
それは身内に対しても。です。親に対しても配偶者に対しても兄弟に対しても
子供に対しても部下に対しても生徒に対しても。
理解するには実体験しかありません。これ難しい。
ただ『地獄を覗く』という過激な方法があります。
五木さんのように戦争を経験している方々は、地獄を見てきている。
そのような方々は、平凡な生活に幸せを見つけ出す事ができる。
でしょ?地獄を見てるから、普通の生活がどんなにありがたいかわかってる。
わしを含めて戦争を知らない世代は、戦争という地獄は見てない。
だから、平凡な生活に幸せを見つけ出す事ができない。
どーでもいいことで、毎日鬱々してるんだ。
「地獄を覗く」方法は過激な気付きなんですよ。
でも気付く人は秒速で気付きます。
ただ危険な勘違いが起こるんだ。迷ってます。
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