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コメントありがとうございます!
わたしも、もちろん著者の好き嫌いはあるのですが、古本屋といっても
卸売りをしていましたので、大量の本を扱っていたんです。
だから気に入った言葉さえあれば、どんな方のどんな本でも残してあります。
書きたい本山積みなんですが整理できていません(T_T)
- アメリカ精神の源―「神のもとにあるこの国」 (中公新書)/ハロラン芙美子
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10年前の本です。古本屋ですから。
”無償の愛”という章があったので、ペラペラとめくってみる。
ホノルルのホームレス・シェルターというホームレスの社会復帰を
援助する組織の話。
そこに日本の大学のホノルル分校から日本人学生がボランティアに
来てくれるという。現地のアメリカ人スタッフが日本人の学生について
語ってくれてる。
以下抜書き。
みんないい人たちで、善意に溢れているのだけれど、ホームレスの
人たちに対する考えかたを変えてもらうのが大仕事ですね。
例外なく、最初はみんな、ホームレスの人たちは怠け者の浮浪者だから
こういう所にくるんだとしか信じてないのね。次にホームレスをなぜ、
民間が世話しなくちゃいけないのか、政府は何をしているという質問
ばかりね。だから、まずホームレスは怠けているからこうなったのではない、
と説明するのが大変。
そして、次はボランティアを続けているホノルルの学生さんへのインタビュー。
金髪の女子学生が「社会に受けた恩を返したいから」と答えたのが、
印象に残っている。
「つまり、奉仕というのは自分がしたいからするのだということ」。
「そうすると、奉仕への見返りは期待しないの?」
「うーん、それは奉仕された人から感謝されればうれしいけれど」。
「もし、感謝されなかったら?人によっては奉仕されてやるという態度で、
絶対にお礼なんかいわないという人も中にはいるのではない?」
「そういう人も時々いるけれど、それはその人の心の持ち方で
そうなっているのだから、感謝されなくても私はかまわないと思う」。
わたしは障害者福祉をやってきたので、この話がよくわかるんですが、
失敗ばかりだったので、偉そうに書いてるつもりはまったくありません。
成功哲学書に対抗して、失敗哲学書なんて本でも将来は書きたいと
思ってる(笑)
善意はあるんです。嘘ではなく。『そして社会の為に何かやりたい』
だけどほんと申し訳ないけど、むかつく障害者はいるんだなー。
この最後の話のホームレスのようにね。
やっぱりボランティアしてて、喜んでもらえたら嬉しいんだよねー。
だけど、ほんとそういうむかつく相手がとても気付きのチャンスなんです。
これも言葉で書くと信じがたいと思いますが、
ボランティアをしていて、『ボランティアしてあげてる』という気持ちから、
『ボランティアさせてもらってる』という気持ちに瞬間に変わるのです。
チベットの話が話題ですが、チベットのお坊さんは托鉢に町に出て、
人々から、食べ物とかお金とかをもらってもお礼を言わない。って
テレビでやってました。
町の人々は、食べ物やお金を進呈して、いや進呈させてもらってる
ってことなんでしょうか。
チベット仏教ちゃんと本読んでませんが、わたしは今のところ
同じ意味に考えてます。
で、ボランティアはとってもいいと思います。
で、ボランティアをやってても、むかつく相手はたくさんいると思います。
そこに気付きのチャンスがあるかもしれないんだ。ということだけでも
思っておいてくれたらな。と思います。
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今日から始まりましたー。
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