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ほんとは

カインの子孫よ、おまえのつとめは

まだ十分には終わっていないぞ。


ほんとの意味はわからん。文学素人だし。詩はもっと読まない。

これボードレールの悪の華からです。

ボードレール自体はたくさん売りましたけど、読んだことはない。

今日は目にとまったんだよなー。いいじゃんこの言葉。と

自分勝手な解釈で読むことにしました。

カインは、アダムとイヴの長男で弟のアベルを殺したんですね。

その殺人者カインには、やるべきことがある。とこう単純に解釈すると、

なにぶん過去に苦しんだわしには応援歌に聞こえますなー。

これをフランクル心理学風に言うと、わしにはわしの生きる意味がある

ということになります。

かといって悪人が俺にだって生きる意味があるんだ。

と、のさばってこられても困るわけです。


唯円が書いたと言われる『歎異抄』という書物の中に悪人正機説

というのが出てくるんですが、

「善人なほもつて往生を遂ぐ。いはんや、悪人をや。」

意味は、善人でさえ往生できるのだから悪人が往生するのは当たり前。だと。

この時も、どろぼうやならず者が勘違いして町で大暴れしたと言います。


で、どちらも過去に悪いことをしたことを許すという意味ではないんですね。

だけど、いろいろな悪行に至ったには、何か理由があるんだ。と。

それは何か劣等感があって、お金が欲しかったのかもしれない。

人とじょうずに付き合うことができずに、いらいらしてしまって

相手の人を傷つけてしまったのかもしれない。

自分を掘り下げてしっかり考えてみよう。自分がその”あやまち”をしてしまった

ほんとうの理由がわかったとしたら、それはすごい大きな気付きがあるのですよ。

ということです。


過去のことにくよくよしたってしょうがない。

先へ進まなきゃしょうがないんだから。

でも忘れたい過去はありますよねー。

それをむし返すのは嫌なものです。

でもそのすべてに意味があったんですね。

そうわかれば過去の自分は許せますよ。


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