このブログは、僕のようなずる賢かった人間が障害者と出会っていろいろな気付きがあった事をぜひみんなに読んでもらって、なにか「ほんわか」したものが伝わればと思っているのですが・・・
短いですけどエピソードをひとつ
もう亡くなったけど知的障害のTさん。数は5つまでしか数えられません。だから指を5本折って5つまで数えて左手になって6つ目になるとそこからは全部”たくさん”なんです。
Tさんが仕事が無い日があって僕がなにか仕事を探してあげないといけない日があったんです。
最初本の整理(僕は古本屋です)をさせたんですが、本を上下さかさまに見ている始末です。それで僕も自分のしたい事があっていらいらしちゃって、「じゃあ、草取りしててよ」と向こうへ追いやったわけですよね。そしたらしばらくしてTさんがこっちへ戻ってきて、「どれが草かわかりまへん」だって・・・。それで、みんな大笑いして・・・なんか気が抜けちゃって・・・
Tさんに冷たい事を言った事もたくさんあるので思い出すたびに少し思い出し笑いをしてそれから胸が「きゅん」となります。