悩んでばかりで41歳になってしまいました。そのうち、そのうちと言っている間にあっという間でした。40歳でたばこをやめようと思っていたけど やめれませんでした。

 最初に自己啓発書の類を読み始めたのは、25、6歳の頃でしたか 「夢を実現するには・・」というような本からです。寝具・インテリアの営業をしていましたから、どうやったら売り上げが上がるのかばかり考えていました。読み始めるとその日から 胸をはって歩いたりして。声もなんか大きくなって。そのうちに言ってる事と、やってる事が合わなくなってきて まずい事は隅っこでこそこそとやって ごまかしはじめちゃって 「あぁ俺やっぱりだめだなぁ・・」って元に戻っちゃうんですよね。今にしてみると根本が変わってないのでそんな本読んでも無理だったんですけど。

 28歳くらいの時、ちょっと変化がありました。カーネギーの「人を動かす」です。

名著ですから、みんな読んでるんでしょうね。その中に出てきたアルフレッド・アドラー(ウィーンの心理学者)の言葉が その時の私にすごくはまりました。

 「世の中のトラブルのそのほとんどは、他の人の事に関心を持たない人によって引き起こされる」

 そんな感じの言葉でした。はまりました。ぐっときました。「やったーこれで俺の人生トラブル減るぞ」と思いましたね。この言葉はそれから10年いつも心の中にありました。実際、人とのトラブルはグッと減りました。でも気を使いすぎて疲れちゃう事が増えました。そしてさらに悩みはその間もふくらみ続けました・・・