昨日の計算では物価を計算に入れていなかったため、
15円は存外に安いということになってしまいました。
今日は物価も計算にいれようと思います。
明治時代の物価、消費者物価指数を計算してくれている
良記事をみつけました。
http://chigasakiws.web.fc2.com/ima-ikura.html
これによると明治6年から平成27年までの物価指数は
8450倍の開きがあるとの算出結果が載っています。
第一回選挙があったのが明治23年なので少し誤差がでてしまいます。
明治6年から明治23年の間に物価は1.24倍になっていましたので、
明治23年から平成27年までの物価は約6800倍になります。
これって年収の移り変わりとは随分違います。
年収は、明治23年から18000倍になっているのに、
物価は6800倍しか変わっていない。倍率的には2.6倍
つまり肌感覚でいえば、明治23年の商品は、
今の2.6倍の値段をつけられていたということかと思います。
吉野家に行けば500円の牛丼が1300円で売っているような世界なのかな
それも計算にいれると現代の平均年収が420万円なので、
明治時代の肌感覚にあわせると、420x2.6=1090万円
明治23年の平均年収は232円なので、その差47000倍。
これに直接国税15円なので、15x47000=70万5000円
現代でいえば、年間、直接国税70万円を支払ったひとしか選挙権が持てなかったことになります。
さらに直接国税は主に「地租」でした。昨日の記事から抜粋すると
「地租」はどれくらいの割合を取られていたのかというと
地価に対して、宅地では2.5%、田畑では4.5%、その他の土地が5.5%
となっているため
地価2820万円分の宅地を持っている人、もしくは
地価1570万円分の田畑を持っている人、もしくは
地価1280万円分のその他の土地を持っている人
当時は住宅ローンなんてものは無いので上記の土地をキャッシュで買ったり、相続したひとだけが選挙権を持つことが出来たとなります。
約3000万円の宅地といえば大体、東京都心の通勤圏内に30坪の土地を
所有している人くらい。田舎ならば100〜300坪分くらい。
そう考えると人口の1%しか選挙権を持てなかった、というのも
そうだったのかもと思える気がしてきます(微妙にまだ安いという気もしますが..)