1890年(明治23年)
日本、いやアジア初の民主選挙が開かれます。
第一回帝国議会選挙です。
選挙権を持つ人は、直接国税15円以上を収めた
25歳以上の男性に限られました。
当時の15円とは現在では幾らくらいになるのか
算出してみようと思います。
明治23年、給与所得者の平均年収は232円
現在の年収平均は420万円
単純に計算すると18000倍
直接国税15円は✕18000して27万円
今で言うと、年間27万円以上、直接国税を支払った人だけが選挙権をもつ
ということになります。
案外、安いです。
直接国税は「地租」と「所得税」をあわせたもの。
「地租」は今で言う固定資産税(土地等に掛けられる税金)。
「所得税」は今でも変わらず「所得税」
ただしこの時代、直接国税内にて「所得税」は1.7%しか占めておらず
ほとんどが「地租」で占められていたらしいので、計算からは外します。
「地租」はどれくらいの割合を取られていたのかというと
地価に対して、宅地では2.5%、田畑では4.5%、その他の土地が5.5%
(地租条例 明治17年太政官布告第7号)
直接国税の27万円からこのパーセンテージを割ってみる。すると、
1080万円分の住宅地をもっている、もしくは
600万円分の田畑をもっている、もしくは
490万円分のその他の土地を持っている
ならば27万円(当時15円)の直接国税を払っていた、ということになります。
やっぱり安い。
この時に選挙に参加できたひとは人口の1%程度という統計があります。
そう考えると、計算がどこかで間違えてしまったのか、、、
もっと物価を考慮して計算すべきだったのかもしれません。
もう少し現実に近い値を後日、再計算してみようと思います
参考URL
http://sirakawa.b.la9.jp/Coin/J077.htm
https://www.nta.go.jp/ntc/sozei/quiz/1306/answer.htm
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%A7%9F
http://www.geocities.jp/nakanolib/rei/fm17-7.htm