先々週の金曜日に、最初の実習生受け入れが終わりました。
そして今週になり学生から実習ノートが届き、現在コメントの作成と最終評価をしている最中です。
今回の実習指導で、自分が大したことをしているつもりはありません。
もちろん実習生受け入れのためにそれなりの準備はしてきましたし、自分なりに言語化して理解してもらえるように努力はしていますが、実習のために何か特別なことはしていません。基本的に普段の業務をしている中で一緒に関わってもらっていただけのことです。そこにフォローして実習の意義を持たせていただけのこと。なので、ポイントは実習生がその中から何を見つけられるか。
今回2人の実習生を同時に受け入れました。
内容は2人とも全く同じ内容で同じことをしました。でも実習の成果にだいぶ差が出たと感じました。実際に見ていて感じたのは、実習に対しての向き合い方。そこが最終的な差になったのかなと思います。届いた実習ノートを改めて見返し、最後のまとめを読んでその差をとても強く感じています。
ただ、自分が学んだのはそのことではありません。
実習ノートを読み進める中で、実習生が自分の言葉に支えられたようなことが書いてありました。当然ながら実習中にはいろんな出来事があるので、必要に応じてフォローをするのは当然の役割であるのですが、そう言った自分の対応が実習生にとっては「エンパワメント」になったとのこと。自分のポジティブな対応がそのように感じてもらえたみたいです。
そこから実習生は、将来は同じ「エンパワメント」ができるようになりたいとのこと。
今回の経験をもとに、利用者に対しても同じような対応で働きかけていきたい、ソーシャルワークを身をもって理解した、と書いてありました。
自分も実習の中で様々なソーシャルワークの視点を話しました。
時に学問的な話をすることもありましたが、それらの話を実習生なりに理解し「ソーシャルワーク実習」に結びつけてくれたみたいで、その点は非常に良かったと思います。
今回とは別の時に対応した実習では、学生から「面談技術を学んだ」ともありました。
実習の一環で自分と利用者さんの面談(モニタリング場面)に同席してもらい、実際の面談場面を見てもらうことをしました。その後に面談のポイントなどを話して実習ノートをまとめてもらいましたが、実習生からは「頷きや共感など、面談の中でたくさんの面接技術が取り入れられていた」と書いてありました。そのことは自分でも「あ、そうだったんだ」と気づいたことでした。
エンパワメントの話にしても面接技術の話にしても、自分は意識していないんです。
でも実習生の立場から見ると、自分が意識せずやっていることが「ソーシャルワーク」として捉えている事実があり、そのようなことを指摘されたことは自分にとっても学びです。正直自分の中でも「ソーシャルワーカー・・・?」という時もあるのですが、長年現場で利用者さんと向き合っていると、特に意識していなくても自然と振る舞っているんですよね。別にバイスティックを意識しているわけではないですし、面接技術を意図してやっているわけではないのですが、対人援助をしているとこう言った行動は自然とやっているみたいです。
それはどういうことなのかなぁ・・・と考えると、利用者との向き合いなのかも。
自分の担当する実習では「利用者さんと向き合いなさい」と言うことをテーマにしており、そのためにはコミュニケーションが必要で、それがないと相手の理解はできないと言うことを耳タコになるくらい言ってきました。「ソーシャルワークとは何か?」とか色々とあると思いますが、その前にちゃんと相手と向き合えるかと言うのが大事と思っているからこそ、技術云々よりもコミュニケーションを重視しているのかもしれません。
そんな自分の実践が、実習生にとっては「ソーシャルワーク」と理解するみたいです。
でもよく考えれば、ソーシャルワークは利用者相手だけでなく色んな相手にも展開できるものであり、そこに意図した関わりがあれば全てソーシャルワークになるのかもしれません。もちろん細かく定義すればソーシャルワークにおける支援関係など色々とあると思いますが、小難しいことを横に置けば人との関わりは全てソーシャルワークなのかもしれません。で、それをする人は全員ソーシャルワーカーなんでしょうね。
改めて、現場の仕事だけでなく、育成に関わることも必要と実感しています。
現場実践があるのは当然のことなのですが、それだけでなく実践の還元によって自らの業務を振り返ることができますし、研修などで自らの学びをすることも欠かすことのできないことです。それがないと自らの成長はなく、こう言った活動をすることで自分自身も学びの機会になるのだと思います。そう言った意味では、今後予定されている相談支援従事者研修のファシリテーションも自己研鑽として大事な機会なのかもしれません。プラス、今後も受け入れる実習生のために自らのスーパーバイズの技術も向上を目指さないといけませんね。それは質の高い実習を実現するのと合わせて、自分自身の技量を高めるためにも。
