先日、今の職場で6年が経ち7年目に入ったことを話しました。

でも福祉の仕事という括りで言えば、もうすぐ23年が経とうとしています。

 

転職は繰り返しているとはいえ、同じ業界でこんなに長く続くとは。

1度だけ「もう、この仕事には就かない」と思ったことも先日のブログで書きましたが、結局はこの業界に戻っている自分。やっぱり自分にはこの仕事があっているのかもしれません。

 

これだけ長く仕事をすれば、同僚や後輩への関わり方も考えます。

その中で、自分の関わり方のベースになっているのは、社会人3年目の時に出会った先輩職員の姿です。

 

この「社会人3年目」は自分にとって大きな年でした。

この年、自分は新たな目標に向かうために専門学校に進学。夜は勉強をしながら、昼間はパートで仕事をしており、その時の職場が知的障害者デイサービスセンター(今で言う生活介護ですね)の支援員でした。

 

しかし仕事を始めてまもなく、自分にとって人生の「どん底」が現れます。

自分にとって精神疾患があることが明らかになったのが、社会人3年目。新たな目標を目指していた矢先の出来事で、目の前は真っ暗になり、全てが奈落の底に落ちた時でした。

 

しかしながら仕事はあるので、そこについては最低限のラインで継続。

本当は仕事どころではなかったのだと思いますが、なんとか気持ちを繋いで仕事をしていました。当時の職場はいわゆる「重度障害者」を対象にしており、身体的に重度の障害者や知的に重度な障害者など、障害としての支援と介護的支援の両方を合わせながら関わっていく職場でもありました。

 

当然ながら社会人3年目の自分には、何もかもが未熟。

周りの職員ができることも、自分1人ではできないことはたくさんありました。さらに精神的にもどん底の状態で仕事をしていたので、ありとあらゆることに対しての自信を喪失していた時でもありました。

 

ある日、1日の支援の中である利用者さんを担当することになりました。

その利用者さんは知的に重度な方で、コミュニケーションを図るのが難しい方。当時の自分には「支援って・・・」と考えてしまう方だったのですが、先輩職員からは「無理しないでいいよ」と言われながら、とりあえずその日に利用者さんに取り組んでいただくことに取り組んでもらうため、必死で向き合っていました。

 

でも相手は重度の方で、コミュニケーションも難しい方。

当然ながらこちらが求めるものをこなしてもらえる訳ではなく、むしろ拒否することが多い状態。それでも当時の自分は「取り組んでもらう」ことだけに必死で、とにかくやってもらうことだけに目が向いていました。その中にはどうすれば取り組んでもらえるかなども色々と考えながら向き合っていきましたが、実際には他の職員が関わるほど自分は進めることができませんでした。

 

そんな結果を先輩に持っていくと、先輩職員からは

「Mitakeさん、OK👌OK👌、十分だよ。OK!OK!」

 

何気ない言葉だったけど、なんか救われました。

傍から見たらほとんど進んでいないような状態だけど、ほんの少しだけでも進んだことを評価してもらったことで、その時の自分には「これで、いいの・・・かな?」と思いながらも、自分のことを認めてもらえた気がしました。

 

この職場では産休代替職員だったので、1年で契約は終了しました。

しかしその後同じ法人内の別の場所に復職し、この先輩職員さんとはやはり同じ法人内の別事業でボランティアに誘われ、そこでボランティアをすることで関係を継続してきました。自分がボランティアとして参加している時も、色々と対応に悩むことがありながらも「OK、OK!ありがとう、Mitakeさん!」と言ってもらえることに、自分のことを認めてもらえている気がしました。

 

そんな先輩職員さんの関わり方が、今の自分の関わり方の基本にあると思います。

他の職員に対してもポジティブな対応をすることで、自分が受けた来たことをそのまま返せるようにしています。あの時の「OK!OK!」という励ましがなければ、今の自分の向き合い方はなかったと思いますし、その励ましがあったからこの仕事を長く続けることができているのかもしれません。

 

「褒めて伸びる人」と「叱って伸びる」の2つのタイプがあると思います。

でも自分にとっては「褒めて伸ばす」ことの方が自己肯定感も上がりますし、その人自身の存在を認めることにもなると思います。そう言った意味では利用者さんへの支援も同じスタンスを持っていると思います。自分がこの世界で仕事をする礎の1つが、先輩職員さんからの励ましになっています。

 

あの時励ましてもらった

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