この時期は毎年、都に提出する書類に奔走しています。
介護給付費算定のために絶対に必要な届出ですが、書式が提示されるのはいつも直前。提示されてから2週間以内に提出しろという、いつも無茶な要求を出す東京都。いつも思いますが・・・ホント、なんとかならないのですかね。
法人としての仕事をしながらも、通常業務も並行して行います。
今日はモニタリングで家庭訪問。うちの施設を利用している方のモニタリングですが、この方の場合はお母様からも話を聞いています。こういうケースは今の自分の業務では珍しいパターンですが、お母様への支援も必要であるため実施しています。
このケース、いわゆる「8050」問題の手前、「7040」問題です。
ご本人は何も困り感はないのですが、お母様は非常に困っている状態で、その負担をなんとか軽減するために支援をすることになりました。
正直お母様と話をするまでは、支援に積極的ではありませんでした。
ご本人はうちの施設を利用しているのですが、当時の通所回数は年間で3回。そんな状態では、そもそも通所の意義がどこにあるのか・・・と感じていました。そんなある日、ご本人とお母様が施設に見えられ、計画相談の紙を書いて来られることに。そのため施設長が自分を呼んで面談をすることに。
その面談で見えてきたことは、お母様が孤立していること。
ご本人は別に施設に行かなくても自宅でゴロゴロしていれば何も困ることはない。むしろ家にいたいくらい。その状況にお母様は困っているが、お父様は他人事でお母様と意見は一致せず、どちらかというとご本人の肩を持つくらい。何かあると「本人の言うとおりにしてあげれば」と、お母様の困り感が共有されず1人で孤立している状態でした。
この状態を見てしまうと、さすがに「できません」とは言えません。
自分の支援が開始してからは定期的なモニタリングでご本人以外にお母様からの話をいく必要もあるため、毎回訪問をしています。また途中からは訪問の頻度を増やすために、あえて「短期入所」を位置付けモニタリングの回数が増えるようにしました。
また一度薬についての相談があったときに、訪問看護の導入も手配しました。
お母様からそのことを主治医に相談したところ、主治医から訪問看護の話が出たためどうすればいいのかという話になり、ならばこちらで調整しますねとお伝えして調整することに。調整に当たっては主治医連絡も行い、主治医からご本人に対しての見立てを確認してから導入に漕ぎ着けました。
そんなわけで、現在はこの家庭の関わりに自分と訪問看護が入ることに。
これまでは「本人と母」だけの関係性だったけど、新たに「看護師」と「相談支援専門員」が入ることで、外部からの風が入ることになりました。これにより今まで閉鎖的な状態だったものに、少しだけ変化をもたらすことになりました。
そして今日のモニタリングで、お母様からはこんな話が。
「今までは自分が困っていて、本人に外に出て欲しくて、出てくれればそれで良いと思っていた。でも本人も疲れていることを理解して、それだけではダメであることを感じた。私はずっと本人と一緒だから本人の変化はわからないけど、看護師さんからは「だいぶ変わった」と言ってもらえた。本人も本人なりに戦っているから、それを私も理解し、私も変わらなければいけないと感じています。」
いやぁ、お母様すごい変化です。
ご本人とお母様だけの関係だったら、こう言った変化はなかったと思います。でもお母様自身も自分や看護師さんに話をして、助言をもらうことで、お母様自身もご本人への対処に変化が生まれました。外からの力が入った効果です。
正直、お母様はとても大変な立場だと思います。
お父様と考え方が合わず孤立し、ご本人とぶつかることもある。でもそれを誰にも話せない状態が続いていたわけで、それを1人で抱えているわけですから、お母様への支援も必要です。自分ができることは、せめてお母様の苦労を労い、時にはご本人に対する対処法のアドバイスをするくらいのこと。ホント、自分ができることはほんの少しだけですが、それでもお母様の変化には、驚きと共に大変なご苦労があったと感じます。
計画相談支援はご本人中心の支援が基本です。
しかしその対象は決してご本人だけでなく、ご家族も支援の対象です。時にはご家族への精神的支援も必要であり、孤立しない状況を作ることも大事なことです。ご家族によってはプライベートな部分を開示することに抵抗を持つ人もいます。ある意味で当然なことであり、自分たちはそういった部分に足を踏み入れて仕事をしていきます。だからこそ、ご家族の想いは大事にしなければいけませんし、それまでの苦労も全て受け止めていくことも大事だと思います。そして敬意を持って接していくことが重要ではないかと思います。
外からの力を受け入れてもらえると、支援者としては助かります。
そこには「なんとかしたい」との思いから外の力を入れる決心をされたわけですから、それに応えていくことも必要です。それだけ外からの力が入ることは、支援においては大事なことであり、複数の関係者で支えていくことで支援の厚みが出てきます。これからもお母様のへの支援は続いていきます。