職業・・・相談支援専門員

これで理解できる人は、どれだけいるのでしょうか。

 

で、改めて自分の過去のブログを見たら・・・あら、書いていない。

てっきり相談支援専門員の仕事のことを書いていると思っていました。なら、改めて。

 

ここでも何度となく自分の仕事を話しているので、改めて話す部分も少ないです。

自分の仕事としてここに書いていることがまさに相談支援専門員の仕事なのですが、あえて定義的に相談支援専門員の仕事を書くなら、次のことだと思います。

 

1、サービス等利用計画の作成

2、継続サービス等利用計画(モニタリング)の作成

3、障害福祉に関する相談

 

平たく言ってしまえば、こう言うことなんだと思います。

ただ具体的に何をしているのかといえば、まさにここで書いていることが相談支援であります。ただ「相談支援」の認識は人によって違うもので、本当に基本的なことだけをする相談支援専門員がいれば、自分のように「困っていることがあれば、なんでもやる」的に仕事をする相談支援専門員もいます。もちろんどちらが正しいと言うものはなく、どちらが間違っていると言うものもあります。

 

ただ1つ言えるのは、それぞれの相談支援専門員がどんなマインドで仕事をしているか。

さっきも話したように、自分の場合は「困り事があれば、可能な限りの支援をする」と言うスタンスなので、お金にならないこともたくさんやっています。今回の報酬改定で報酬化されましたが、当時はまだ報酬が貰えなかった通院同行も当たり前のようにやっていました。ただ「必要であれば、やる」のが自分の考えなので、そこに報酬が発生するか否かは自分にとっては関係ありません。そのマインドの違いで、相談支援専門員の働きは変わってくるのではないかと思います。

 

制度的なことを言えば、相談支援専門員が創設されたのは平成18年。

現在の障害者総合支援法の前身、障害者自立支援法が施行されたのにあわせて創設されました。また相談支援事業も法律に明記されました。

 

そして平成24年に障害者総合支援法に改正・改題され、相談支援も見直されました。

その結果、現在のサービス等利用計画の作成が必須(完全実施は平成27年)とされ、その作成を担うものとして相談支援専門員が位置付けられました。現在の「計画相談支援」が位置づけられたのもこの年で、自分はそれにあわせて相談支援専門員として仕事をしています。

 

令和5年の時点で、計画相談を行う事業所の数は、全国で11,846事業所。

事業所には配置されている相談支援専門員の数は、27,028人。ただ令和4年までに相談支援従事者初任者研修を修了している人数は161,460人とのことです。なので研修を受けた人全員が計画相談に携わっているわけではないと言うことです。もちろんその中には市区町村が実施主体となる相談支援事業に携わっている人もいますが、それでも研修を受けただけの人も一定数いることは事実でもあります。

 

ちなみに平成30年に主任相談支援専門員が創設されました。

まだ数は多くありませんが、自分もいずれは主任相談支援専門員の研修を受けることも考えています。まぁ1人職場なので、主任相談支援専門員になってもそんなに変化はないんですけどね。

 

と、ここまで色々と書きましたが、残念なことに一言では説明できなんですよね。

介護支援専門員(ケアマネージャー)であれば何となく広く仕事の内容が知れている部分がありますが、相談支援専門員はそこまで知れていないんですよね。でもやっていることはケアマネージャーに似ている部分もあるので、端的に説明するときは「ケアマネージャーの障害者版」と話しています。

 

でも・・・厳密にはケアマネージャーとも違う部分もあります。

もちろん基本的な支援のあり方はケアマネジメントなので、その部分は同じです。しかし業務内容と言う部分では、違う部分も多いかなと思います。報酬の仕組みも違いますし、全く同列の仕事とは言い切れない部分があるのも事実です。ただ一般的に説明をするためにはケアマネージャーを用いた方がわかりやすいので、便宜的に使っている部分があります。

 

仕事としては、やりがいはあります。面白いです。

しかし事業として成り立つかと言うと・・・そうとは言えません。それはもうここで何度となく言ってきました。また国は相談支援専門員を「必要な人材」と言っていますが、にもかかわらず福祉従事者に対する処遇改善の対象にはなっていません。その辺もなんだか矛盾を感じています。

 

にもかかわらず仕事を続けるのは、半分使命感もあるかもしれません。

なんだかんだ言いながら、やっぱりこの仕事は必要な仕事。実際に相談支援が入っていたから機能したこともありますし、入ったおかげで支援が進んだケースもあります。そう言う現状を見ると、お金にならないからすぐに廃止すると言う考えはなかなかできないですね。それに、相談支援を必要としている人がいるのも事実ですから。

 

なので、自分はこうやって色々と話し、訴えていくことが必要なんですよね。

自己満足でしかありませんが、それでも伝えなければこの仕事の認知が広がらないですからね。いつの日か、本当の意味で日の当たる職業になって欲しいものです。

 

私の職業は

 

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