今だから笑って話せることですよ。
別に世間の言うほどの「ブラック」ではないと思いますが、今の職場と比較するとブラックだな・・・と思うだけのことです。
基本的に「ブラックだな」と感じることはほぼありませんでしたが・・・
強いて言えば、やはり前の職場環境はブラックだったのかもしれません。
最初こそは「開設準備」でそこまで厳しいと感じることはなかった自分。
しかし施設がオープンしてからは、その傾向が強くなったと思いますね。(その辺はここの昔の記事にも書いてあるかも・・・)
例えば、残業の取り扱い。
普通残業すれば、残業代が出るのは当たり前。事前の取り交わしがあればまた違うかもしれないけど、自分の労働契約では特別な取り交わしはなし。もっとも、法人もそんなことを考えていなかったのかもしれませんが、日々の業務がありすぎてとても定時では終われない状態。流石に午前様になるまで働くことはなかったものの、ほぼ毎日残業。
で、ある日1月の残業時間が45時間を超えた時、人事から一言。
「45時間を超えた分は残業代払えないから、その分休んで。」
イヤイヤ、休んだら余計仕事できないし。
よくよく話を聞くと、払えない理由は「(45時間超えたら)労基に怒られるから」とのちっぽけな理由。実態がそんなのだから、労基がなんと言おうと事実を見てもらうべきでしょう・・・と呆れてしまいました。結局、自分で計算してその分は休みました・・・って、なんで自分で計算するの?法人から「これだけ休んでね」と言われて休むのが普通でしょ。今思えば、嘘ついても休んでも良かったんですかね。バレなかったかな?
「お金じゃない」と言いながらも、お給料は気になるもの。
当時その職場で働いていた時の給料は、今まで働いていた中で一番もらえていました。ただ、それはある意味当然の話。係長・課長として仕事をしていたのだから、その分の役職手当が出ていたわけで、当然給料の全体を引き上げることに。
でも・・・基本給は決して高くありませんでした。
給料の中には「評価給」と言うのもありましたが、自分が働いている間は一度も評価給が変わることがありませんでした。係長・課長にもなっているのに、その評価はされない・・・なんか不自然な感じでした。
極め付けは、賞与。
求人票には「3.0ヶ月」と書いてあったのでそれを期待していましたが、実際にそんなに貰えませんでした。最初の賞与こそは少なくても入職期間が短い・オープンしたばっかりの施設だから・・・と割り切っていましたが、その後も貰える賞与はほぼなし。月々の給料が上がっても賞与が雀の涙だから、年収ベースで考えると前職と大きく変わることはありませんでした。
管理職として仕事をしても、それが評価されない。
で、仕事はどんどん増え責任だけ重くなる・・・その果てが、休職であり退職。自分の体を壊したワケですね。復職しても思うような回復はできず、むしろ出勤できないから給料から控除されるものが多くなり、収入はほとんどない状態。かといって仕事を辞めても次の仕事が見つかる保証もないし、社会人として仕事を遂行できる自信も保証もない。なので辞める時は「辞めるのも地獄、残るのも地獄」と言う感じでしたが、その時は辞める地獄を選びましたね。
で、今はどうなのかと言うと・・・ここでも書いている通り、一応健康。
収入に関して言えば・・・前職より上がりました。年収もアップ。一応主任としての役割は担っていますが、前の職場のようなキツさはありません。残業はありますが、自分で最大ラインを引きながら仕事をすることができるので大きな残業はなし。ここ最近は月10時間程度で済んでいますね。そのくらいの仕事で前職より収入があるのですから、いかに前の職場は大変だっったか。結論、ブラックだったのかな。
まぁ前の職場も立場によって違ったと思います。
役職のない現場レベルではそんなにキツくなかったと思いますが、役職・管理職レベルになると世界は違ってきますからね。それに管理職の仕事だけやっていればいいわけではなく、現場の仕事もする。自分の場合は課長の仕事をしながら、相談支援専門員としても仕事をする。で、時には施設全体のことを見据えた仕事もする。ハッキリ言えば、最初の求人票に書かれていた仕事と変わってしまったんですよね。求人票では「開設後は相談支援専門員として」と書いてあったのに、実際には運営管理もしていましたからね。
ただその経験が無駄だったかというと、そうではないですね。
むしろその経験があるからこそ、自分の体を労わりながら仕事をしていますし、管理者の仕事の大変さを実感しているので全体のサポートもするようになっています。今の職場は小さいな職場なのでやることも多いですが、一方で自分たちで決めたことをすぐにできるので、風通しもいいですね。
なので利用者さんには「嫌な経験も大事な経験の一つ」と話しています。
確かに前の職場でのことは、できることなら体験したくなかったこと。体を壊すことも、できればしたくなかった。でもそんな経験があるから実体験を伝えることができるし、嫌なことも役立つことがあることもわかっているので、そんなことも伝えられるようになったのかなと思います。
ブラックなことは、できれば避けたいもの。
でも経験したから見えることもありますね。まぁ自らブラックに飛び込む必要は全くないと思いますけどね・・・