「古賀志山」と「こがしさん」 | Mt.masaoのブログ

Mt.masaoのブログ

ブログの説明を入力します。

古賀志山(こがしやま)と古賀志山(こがしさん)とは、漢字四文字で表わせば同じであるが、読み方によって、そのニュアンスが少々異なる。

前者の場合は、東端の山頂点から御嶽山、中岩を経て赤岩山に至る主稜線と、そこから南に派生する前衛岩壁及びその裾野を含む総称である。

 


後者の場合は、主稜線から派生する前衛岩壁の一つに過ぎない。この一大岩

壁は、古賀志山のシンボルとして,背中当山(せなかあてやま)を西の横綱格に例えるならば、東の横綱格は、「こがしさん」の一大岩壁であろう。



写真中央の前衛岩壁が、「こがしさん」と呼ばれる一大岩壁である。長い二つの尾根が「こがしさん」から麓に下っている。この二つの尾根の谷間が深裂(ふかさく)の沢である。「こがしさん」は、東に猪落(ししおとし)の絶壁を控え、西側に「観音岩」を擁して堂々と鎮座している。

因みに、神仏混淆の時代にあっては、猪落の「対面岩」は、村民の信仰の対象であったし、観音岩に聖観音と不動明王を奉納したのも、「こがしさん」を畏怖の念で崇尊していた証拠である。「こがしさん」を侮ってはいけない。