猪落の対面岩 | Mt.masaoのブログ

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往古の古賀志村民は、猪落(ししおとし)の急峻な絶壁を御神仏の示現した岩として崇めていた。そこには、呼称「対面岩」と呼ぶ尊像があったからである。

ここは古賀志山主稜線から南方に張出した細尾根で、大岩壁「こがしさん」の東に位置する絶壁である。



「猪落」は小字名でもある。この絶壁を含めて、その南斜面一帯を「猪落」と云う。この名の由来は、往古、農作物を食い荒らす猪を犬を使ってこの細尾根に追い込んだことから生まれた。この絶壁の真下に「猪穴」と呼ぶ岩窟がある。

出回っている地図に「獅子落」という字が当てられているのは間違いである。同音異句である。

往古より、この猪の「対面石」から、「こがしさん」の大岩壁の真下を抜け、「観音岩」に至り、瀧大権現から「中当山」の真下を抜けて、女瀧、弁天を巡り、「背中当山」の岩下を抜けて荒沢瀧、大日窟に至る参道がある。これは古くからある参道であり、最近できた道ではない。この道を「岩下道」と呼んだ。「いわしたみち」である。