二尊岩 | Mt.masaoのブログ

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古賀志山主稜線の「中岩」と「赤岩山」の中間にこの「二尊岩」がある。この二尊岩と呼ばれた所以は、大日窟にある。大日窟に出羽国湯殿山を勧請したのは享保6年(1721)のことであった。湯殿山の信仰の対象は大日如来である。大日窟前の棚部には出羽国羽黒山寂光寺の「常火堂」を模して、「常火屋」が立てられたのもこの年であった。この常火屋には、不動明王と地蔵菩薩は不可欠である。大日窟に地蔵菩薩と不動明王があるのはそのためである。

往古の修行山伏たちは、大日山の延長上の稜線に、この二尊が示現した岩があることを知っていた。その名が生まれたのは、常火屋の名残である。

平成25年の4月、この二尊岩付近の樹木が伐採された。その伐採も度を越している。伐る必要性は全くないのに伐っている。岩に生えている樹木は細くても樹齢は経っている。樹木があってこそ岩山である。景観が一変している。この場所も私有地であり、この私有地の樹木を伐採するのは邪道である。