彼女のお叱りを買いがちな日常のひとこま。 | リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

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テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。


バナナ不足、バナナの価格高騰。

にもかかわらず、オレのバナナ好きは、オレの手をついついバナナへと伸びさせる。

貴婦人にその点をそしられ、オレは身を縮める。

そんなにバナナばかり買ってどーするつもりなの!


だが、バナナ蓄積術をオレはマスターしているのだ。

しかし、話は甘くない。

オレ流バナナ蓄積法に要する冷蔵庫スペースの問題が、

さらなるトラブルのタネになりうるのである。


かとおもいきや、髪型の悩みもあるのだ。

横に膨らみやすいオレの頭髪、毛髪、剛毛、長髪。

これがまた彼女に見咎められる。

避けようもなく、オレは身を縮め、頭頂部に毛髪を盛り上げる。


買い物に随行する義務は当然あるとして、

断じて貴婦人を、せかしてはならない。

ドレスの吟味にゆっくりと時間をとらせる心構えが必要だ。

そうだ、貴婦人の飲み物を切らしてはならない。

ときどき退屈をかこつ彼女のなだめにも、心を砕かなけらばならない。

あまり、オレ自身がのんびりしていてはいけない。

配慮が行き届かないと、ただちに責められるであろう。


そしてオレがブログを書くとなれば、貴婦人の退屈度は増し、限界点に達し、

彼女の猛る炎のそばで、オレは小さくなり、

それでも文章を綴ることになるのだった。


けれども、そこには、いわば谷崎潤一郎的な、従属する悦びというものがあり、
反対に、そんなオレをとがめだてる愉しみというものもあるのだろう、

と、想像をめぐらせるのもまた、

小さな悦びなのだ。