音楽番組鑑賞日記 | リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

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テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。


小林克也の『ベストヒットUSA』を鑑賞。
独自のラジオ放送回数に基づくチャートだといいながら、それがサイトには掲載されないという、記録性において問題のある番組である。

Billboard(ビルボード)のようなアクセス容易なチャートであれば、性格的な異常性、あるいは無批判な自己肯定により、ひたすら追跡・収集・整理・分析しつづけるマニアも生み出す余地があるが、この番組に関しては不可能に近い、やりたくても無理だろう、手がかりがない。


ちなみに、今週のベスト3は、第1位がテイラー・スウィフトの「トラボー、トラボー……」(田舎娘キャラをかなぐり捨てた、アバズレ美女ヤンキー化が気になる)、第2位がスウェーディッシュ・ハウス・マフィア「ドンチュウォリ、ドンチュウォリ……」(大の板前3人が、まな板1枚を共有するかのごとき、いじましいパフォーマンス・スタイル)、第3位がマックルモア「中古屋(リサイクルショップ)」だった。


このマックルモアの解説・紹介を、小林克也があまりしないので、調べてみると、なかなか政治性・戦略性に富んだ白人男のようで、ゲイの結婚容認運動にかかわる曲や、高級車と女と酒とゴールドの世界観を突き崩す「中古屋いいじゃん、古着もいいじゃん、おじいちゃん」を見事ヒットさせている(Youtube再生2億回、シングル700万枚セールス)。

ニルヴァーナやパールジャムを代表とするグランジを生んだ地シアトル(アラスカの入り口であり、雨と緑のエメラルド・シティ、人口60万人の地味な田舎都市)から、久しぶりに有望なラッパー登場といった感じで、マックルモア、無視できない。

が、コアなヒップホップ・マニアからすると、"音"的にはイマイチ。

とはいえ、チャートは精神性の欠如した、くだらないEDM全盛(やや凋落の兆し?)のなか、新しい動きを担うヒーローなのかもしれない。


「ベストヒットUSA」内の「ネクスト・ネクスト」という芸術性の高い新人を紹介するコーナーはおなじみだが、それとは別に、新コーナー「ホットなんとか」っていうコーナーが設けられ、リッキー・リー(Ricki-Lee)っていう豪州女(27歳)を紹介していたので、んんん、誰だコレ?ビヨンセのパクりもヒドすぎだろ、よくもコレだけ抜けぬけとコピーをやるねぇ、と逆に興味が沸き、調べてみた。

たしかに、ビヨンセそっくりのサウンド&ダンスだが、オーストラリアでしか知名度は無い(7万枚のシングル・ヒット。日本でも少しだけ知られているようだ)。

英米での知名度はゼロ、だから、うるさいバッシングを免れていられるのだろう。


NYマン、ビリー・ジョエルの「ピアノマン」のライブ映像を流していたが、小林克也の教えるところでは、ジョエルはこの曲が嫌い(不本意)だったらしい。妥協の産物で、売れたくて作った曲だという。
実際、それほど名曲ではないとおもう。というか、ちょうど今ヒットしているBruno Mars(ブルーノ・マーズ)の"When I Was Your Man"、まあ、ヒドいのなんのとしか表現できない、古臭い、ド演歌があるが、それに近い作品かもしれない。