天然コケッコー(07・日) | no movie no life

no movie no life

・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」。
この夏に、昔にふっと戻りたくなるような懐かしさ。


田舎の空気感がたまらなく良い。山、海、田んぼ、学校、お祭り、方言・・・
だけど、田舎の息苦しさもある。町のみんなが自分のことを知ってる。同じ年の友人もいない。好きな服も買えない。中学2年の右田そよ(夏帆)はそれを当たり前のことと思っている。小さな世界の中で生きてゆくことを許容している。

そんなそよにとって、同じ年の転校生・広海(岡田将生)がやってきたのは、大事件だった。
特別に好きだと言う告白もなく、自然に付き合い出すふたり。ファーストキス、バレンタイン、修学旅行、・・・

しかし、広海が東京に戻ってしまうかもしれないと言うことが、大きな不安だった。
これからもふたりで歩いていけると思っていた未来が、ないかもしれないと思ったとき。
「ささいなことが急に輝いて見えてくる」。

好きな人と一緒に歩くこと、取れてしまったボタンをつけること・・・
小さなことに心を震わせたり、悩んだり。傷つきやすい繊細な心。小さな町だからこそ、人の思いを大切にする気持ち。


忘れていたもの、どこかに落としてきたものが、この映画の中にある。


嬉しいのは、一見冷たいように見える広海が、そよのことをとても大切に思ってること。


大きな事件が起きるわけでもない。
けれど、誰もが持っているあのころの感情を思い出し、優しい気持ちにさせる一作。


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