選択肢を捨てる。

それが大事だと思います。

 

選択肢があると迷います。

どの選択をするべきかの決断には、気力・労力、時間を費やします。毎度毎度力と時間を使っていたら疲れてしまいます。

生きていれば迷うのは当然ですが、迷いまくっていると苦しくなります。

 

次に、選択肢があると選ばなかった選択への後悔が発生します。

選択肢があったが故に、「あの時ああしていれば...」という思いが湧いてきます。

この思いは、結果を受け止める姿勢を阻害します。結果を受け止められないということは、自分の現状も受け止めれられません。

あの時ああしていれば...という過去の場面を考え続け、未来に意識がいかなくなります。結果として未来に対する気力を失ってしまいます。

 

 

選択肢があることのデメリットを述べましたが、かと言って選択肢がない、ということも良い状態ではありません。

選択肢がなく、常に誰かの指示や環境によって行動が決まっていたら、自分の意思が虐げられているように感じます。

自分の人生を生きている実感はとても大事ですから、選択肢がないことは良いことではありません。

 

だから「捨てる」ことが大事なのです。

可能性として一度はテーブルに上がるものの、自分の意思でそれらを棄却する。

最初から選択肢がないことと、自分でなくすことには大きな違いがあります。後者の状況でなければいけません。

 

 

 

選択肢を捨てる上で「味方」が敵になることがしばしばあります。

 

選択肢を提供してくれたが故に迷う状況に繋がったり、提供してくれた善意を無下にできない気持ちが生まれ、決断しきれない状況に繋がったりします。

 

あとは、決断後に質問やフィードバックが届きます。

「なんでそうしたの。」

「ああすべきだった。」

「こうすれば良かったのに。」

味方に言われることで、捨てたはずの選択肢が復活してきて、後悔が湧いてきます。

また、質問に答えても理解されないこともままあります。価値観の違いが表面化するだけでも心がザラつくことがありますし、そこから衝突に発展したらさらに大変です。そのリスクがチラついて、決断できない状況に陥ってしまうこともあります。

 

こうした事態を避けるために、普段から取捨選択の基準をはっきりさせて生きるのが肝要だと思います。

主義信条、価値観が明確であれば、味方が提供してくれる選択肢や決断後の質問や意見が自分に合ったものになりやすいです。

 

 

 

 

決断をしやすくするためにも、後悔しないためにも、選択肢を捨てることが大切です。

また、選択肢を捨てる上で自分の価値観を明確にすること、それを示すことも大事になってくると思います。