許容放射線量から分離しました。

福島県飯館村では一時300ミリSv/年もの放射線量が観測されていた。

その事は新聞には載っておらず、福島県の暫定HPを見て知った。
文部科学省のHPにも各地の放射線量が載っている。

ぎりぎりの被曝量年間50ミリSvは増減が無ければ)5.7μSv/時に当たる。
6μSv/時以上の価だと要注意だが、3月22日には地点33で95μSv/時
と云う計測値が出ている。ここまで来ると凄く危険そうだが新聞には載って
いない。この地点(飯館村か)の住民は既に避難済みだ。どうして避難した
のか不思議に思って検索してこれらの情報に辿り着いた。官庁は法律で
情報公開を義務づけられているので、最近はあまり隠蔽はしていないと
云うことだ。3月23日には同じ地点33で103になった。
近所にこんなスポットが有れば誰だって不安になるのは当然だ。例えば
こちらの方は一時は真剣に脱出を考えて居られた。

堕落しきった大新聞は信用出来ない。朝日、読売は値が小さい地点だけ
拾って載せている。時間当りの放射線量を小さく見せるために胸部X線
検査が50マイクロSv、米国往復飛行が200μSvなど、1回当たりの線量を
毎時の線量に併記する読売は特に悪質だ。毎日にはこの種の情報が全く
載っていない。恐らく検索されれば嘘はすぐばれるから書かないことに
したのだろう。

 今日見たら読売から各地の放射線量の図が消えていた。何故だ?

朝日だけが
 米軍機によるショッキングな測定結果
を報道した。広い範囲で125μSv/時になっている。空の上は酷いことに
なっているようで、それが飯館村だけで降下して来たのだろう。
125μSv/は1000ミリSv/年以上、これは
 放射線業務従事者の許容量の50倍だ!
地上での測定値はこれ程までに大きくないが、雨が降ればどうなるか
判ったものではない。

毎日、読売には載っていないようだが、握りつぶしたのなら犯罪的だ。
朝日には17日と19日の測定結果しか載っていない。

これの最新版はこのスライドで見ることが出来る。
単位がSvでなくR(レントゲン)だが大ざっぱには10倍すれば良い。赤が
125μSv/時以上だ。View on slide shareボタンを押すと、より見やすくなる。
このサイトだと線量の分布が風向き次第変わることが一目で見て取れる。

25日の測定結果では125μSv/時以上だった所は21.5μSv/時に低下して
いた。強い北風で東京方面に飛んでいって水道を汚染させたのだろう。

このニュースとは裏腹に、文科省の地点33の測定値は30μSv/時に修正
された。前回までは測定者が警察NBCだったのは日本原子力推進機構に
代わり、6回測って全て30.0となっていた。ばらつきが全く無いと云う
のは怪しい。いよいよ情報隠蔽に取り懸った疑いがある。

そうではあっても30μSv/時は年間262.8mSv、とても暮していられる
値ではない。風向き次第で46km以内は地上で125μSv/時に近い値に
なるかも知れない。汚染源の原発が落ち着かなければ福島県全体が
住めない土地になるだろう。

また良く見ると
 地点83で106μSv/時、地点32で65μSv/時、地点81で66μSv/時
と云う正直な?測定値もある。(念のためハードコピーを取った)

この種の原発事故では放射能の源は主にヨード131なので、半減期が
短く、32日で1/16になるから、原発からの漏洩さえ止まればいずれ
住めるようになるが、現状ではいつ止まるのか判らない。

理事長:
今年は東北のおかげで当社で処分できるお金がXXXX億円になりました。
理事の皆様にはたんまりボーナスが出せますので、アストンでもロールス
でも存分にお買い下さい。

なんて事が有りませんように。
迷走中です。(汗

現在起きていることは放射性物質による空気、水、土壌の汚染である。
よくレントゲン検査だとか国際線での宇宙線被曝と比べられているが
それらは一過性で蓄積されないので比較対象として適当ではない。

呼吸または飲食によって、1.0単位/時の影響を人体に与える汚染を
体内に受けると、総量としては

 生物学的半減期(時間)X1.44単位

に近い影響を生物学的半減期の5倍程度の期間に受ける。

その影響が本当に分かるのは被曝後12~25年後だと云う。セシウム
137の場合は残留放射能が殆ど0になっている筈だから、癌の萌芽が
成長するのに非常に長い時間が掛かるのだろうか。沃素131による
甲状腺癌発生はあまり時間が掛からないのは特別なケースらしい。

プルトニウムの半減期はWikipedisによれば50年または20年なので、

 250年で 72x365x24単位=630,720単位
または100年で 28.8x365x24単位=252,288単位

  これでは人間は死んでしまうので
   半減期50年の場合 50年で上の1/2 36x365x24単位=315,360単位
   半減期20年の場合 60年で上の7/8 25.2x365x24単位=220,752単位

ストロンチウム90の半減期は28.8年で骨に定着すると排泄されない。

 59.6年で 28.8x365x24x1.44x3/4単位=272,471単位 

セシウム137はWikipediaによれば生物学的半減期が70日とあるので
 70x1.44x24単位=2419.2単位

沃素131の半減期は8.1日なので、40日程度で
 1.44x8.1x24単位=279.936単位

の影響を受ける。

 「バケツ一杯食べても大丈夫」

だとは云えないかも知れない。

「実効線量係数」にはこう云うことも織り込まれていると云うが、本当
なら計算方法の資料を公開して貰いたいものだ。

但し、表面汚染であれば、ほうれん草は良く洗ってから茹でこぼすので、
現実には被曝そのものが無いだろう。地下水汚染だとそうは行かない。

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ここからはICRPに右ならえしている日本の基準。
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日本ではこうした体内汚染の量については核種ごとに算定されている

 実効線量係数

を使って

 ベクレルで表示され居る汚染量X実効線量係数

でシーベル(Sv)に換算することが一般的である。


実効線量係数の価は

 平成十二年科学技術庁告示第五号

に示されている。131I、137Cs、238Puなどでページ内検索すると良い。
後で何回か改定されているが、数値の部分は変わっていない。 HPや
ブログに書かれている数値はこのページで確認すること。よく見かける
核種についての値を次ぎに示す。

吸入摂取

 沃素131
  蒸気 (吸入摂取)0.00002mSv/Bq=0.02μSv/Bq
  ヨウ化メチル (吸入摂取)0.00015mSv/Bq=0.15μSv/Bq
  ヨウ化メチル以外の化合物 (吸入摂取) 0.00011mSv/Bq=0.11μSv/Bq

 セシウム137
  すべての化合物 (吸入摂取) 0.0000067mSv/Bq=0.0067μSv/Bq

 プルトニウム238
  不溶性の酸化物 (吸入摂取) 0.011mSv/Bq=11μSv/Bq
  不溶性の酸化物以外の化合物 (吸入摂取) 0.03mSv/Bq=30μSv/Bq

経口摂取

 沃素131
  ヨウ化メチル (吸入摂取)0.00015mSv/Bq=0.15μSv/Bq
  ヨウ化メチル以外の化合物 (経口摂取) 0.000022mSv/Bq=0.022μSv/Bq

 セシウム137
  すべての化合物 (経口摂取) 0.000013mSv/Bq=0.013μSv/Bq

 プルトニウム238
  硝酸塩及び不溶性の酸化物以外の化合物 0.00023mSv/Bq=0.23μSv/Bq
  硝酸塩 (経口摂取) 0.000049mSv/Bq=0.049μSv/Bq
  不溶性の酸化物 (経口摂取) 0.0000088mSv/Bq=0.0088μSv/Bq

実効線量は空気の汚染量を発表する場合に使われている。これは放射性
物質を全て体内に取り込んでしまった場合の影響を評価するものである。


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うちわうちわの意見(未完成です)
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「ベクレル Bq」は信用できる。
 放射性物質を含む食品などで1秒間に起こる原子崩壊の数であり、
 原子量と半減期から計算できる、単純明快なものである。


 計算式
  原子質量単位=1.660538782×10^-27 kg
  原子重量=原子量x原子質量単位
  1g当りの原子数=1g/原子重量=0.602214x10^23/原子量
  1秒間に崩壊する原子核数比率=1-2^(-1/半減期秒数)
  2^(1/半減期秒数)=e^(-ln2/半減期秒数)=(ln2/半減期秒数)+微小誤差
  ベクレル値近似値=(ln2/半減期秒数)x0.602214x10^23/原子量

  計算例
   プルトニウム238 6.3633x10^11Bq/g
   セシウム137 3.2098x10^12Bq/g
   沃素131 4.5531x10^15Bq/g


「グレイ Gy」そのものは信用できる。
 1kgの物質に1ジュールの放射エネルギーが吸収されたときの吸収線量を
 1グレイと定義する。胡麻化しの入る余地が無い、明快なものである。

  だが、「どうやって測るんだろう?」

「放射線荷重係数」はざっとした設定だが明快ではある。
  X線、ガンマ線などの光子 1
  ベータ線(電子)、ミューオンなどの軽粒子 1
  中性子 10KeV以下 5
  中性子 10 - 100KeV    10
  中性子 100 - 2,000KeV 20
  中性子 2,000 - 20,000KeV 10
  中性子 20,000KeV以上 5
  反跳陽子以外の陽子でエネルギーが
          20,000KeV以上のもの 5
  アルファ線    20
  核分裂片 20
  重原子核   20

「シーベル Sv」は胡散臭い。
 一見
  Sv値=放射線荷重係数×Gy値
 と云う換算式で規定されていて明快である。

 だが、1グレイがどう云う値なのかさっぱり判らないので、シーベルも結局
 良く判らない。

 そして、
  実効線量(Sv値)=実効線量係数x放射線量(ベクレル値)
 と云う別の定義がある。それなら
  吸収線量(Gy値)=実効線量係数x放射線量(ベクレル値)/放射線荷重係数
 となる。つまり吸収線量(Gy)の定義も二通り有ることになる。

 更に、

  1レントゲンのX線放射による空気の吸収線量は
   2.58×10-4×34 Gy = 8.77mGy
  であると云う。(Wikipedia)
  
  そして1レム=100mSvが1.07185レントゲンであると云う。(Wikipedia)
  そして1レム=10mSvが1.07185レントゲンであると云う。(Wikipedia)
  
  X線かγ線では放射線荷重係数は1.0だから,X線100mSv被曝による空気の
  X線かγ線では放射線荷重係数は1.0だから,X線10mSv被曝による空気の
  吸収線量は
   8.77mGyx1.07185=9.400125mGy=9.400125mSv
  となる。

 あれ?、100mSv被曝で100mSvにならないの???

 人体でないからか。それならと人体での吸収線量を探すと
 人体での吸収線量を探すと

  「どよう便り 85号」(2005年3月) 第167回土曜講座

 の3ページ目に

  例えば同じ1レントゲンのγ線が人体に照射されたとすると、
  放射線を通しやすい軟らかい組織は約1cGy ほどの吸収線量に
  なるが、通しにくい骨では約3cGy になる。

 と云う記述を見つけた。(今のところ他のデータは見つかっていない)
 このことはX線写真で骨がはっきり見える理由であり、絶対値はともかく
 納得の行くデータだ。

 これから
   10mGyx1.07185=10.7185mGy=10.7185mSv
   30mGyx1.07185=32.1555mGy=32.1555mSv
 となり、100mSvとは桁が違う。
 となり、骨への影響は誤差の範囲を超えて大きい。

 これではSv値は最も吸収量の少ない部分での吸収量だと云うことになり、
 線量の評価をそれでやって良いのかと云う疑問が湧いてくる。 


「実効線量係数」は全く信用できない。
 どう云う理由、根拠でその価が設定されたかの説明が無い。

実効線量と発癌率の関係に関する「LNTモデル」も信用できない。

 怪しげな所のある実効線量をベースにしている。

 被曝量と発癌率の間に比例関係が有るという単純なモデルらしいが、200mSv
 以上の急性被曝では比例関係があっても、50mSv以下では明確な相関関係は
 無いと云う調査結果が有ったのに、強引に緩慢な被曝に適用、更に被曝ゼロ
 まで比例関係に有るとしているのは科学的な態度ではなく、実際に低線量の
 被曝でも白血病とか癌が増える場合が有ることを説明出来ていない。

 50mSvから200mSvとの間では
  被曝量が大きいほど発病率が大きいとは云えない。
 とある。言い換えると
  被曝量が小さいほど発病率が小さいとは云えない。
 のだ。つまり、この区間で200mSvと同程度の発病が見られたと云うことだ。

 概念的には次のような感じのものをを結ぶ1本の直線としているらしい。

  __________________________*_
 発________________________*_**
  __________________________***
 癌______________________**_*
  _____________________**
 率_____*__*______*___*_*
  _____*_****___**_*_*
 上___****_*_**__*_**_*
  __***_*____*_*___*
 昇_**_________*          
  _**
    → 被  曝  量

一般人について年間許容被曝量がたった1mSvになっていると云う、
如何にも自信無さげな設定は、上の図を見ると納得が出来る。


これが有るから、50mSv/年でも大丈夫と云われても不安と云う人は少なく
ないだろう。

実は上の被曝量と発癌リスクのもやもやした関係は女性では見られない
らしい。「
 「疫学研究の現状としきい値問題」金子正人 図2

この図では女性については低線量でも被曝量と発癌増リスクが比例して
いるように見える。つまり女性についてはLNTモデルは正しいと云える。
このデータだと女性の場合には300mSvでは発癌リスクが最大で30%増大、
30mSvでも最大3%増大する。
 1mSvでも最大0.1%は増大、これが年間1mSvと云う許容量の根拠
ではないだろうか。

これでは50mSvでも大丈夫とは到底云えないだろう。

一般的なリスク評価は男女のデータを混ぜて、リスクも被曝量との
相関係数も低く見せているように見える。



また同じ論文の図7は極めて興味深いデータを示している。時間当りの
被曝量が大きく、総被曝量も大きい「危険領域」の周りに
 「生体防御機能が増強される領域」
が存在すると云うのだ。天然痘に対する「種痘」のような効果が低線量
照射で得られると云うのだ。

この図は
電中研 レビュー No.53 低線量放射線生体影響の評価
の第2章からの引用だが、なかなか興味深い話が出てくるので一読を
お勧めしたい。
放射線防護基準などを決める国際組織・国際放射線防護委員会
(ICRP)は、福島第一原発事故に関連し、同原発の周辺住民が居住し
続ける場合、その地域で浴びる放射線量限度を当面年間20mSvに引き
上げるよう日本政府に求める声明を発表した。これは2007年に勧告した
緊急事態発生時の一時的な緩和基準 
 放射性物質の汚染地域に一般住民が居住する場合の被曝許容量、
 年間20~100ミリ・シーベルト
の下限値である。基準の緩和は一時的で、将来的には、1mSvに戻す。
(3月27日の読売新聞記事を要約)


読売はこう云う記事だと喜んで掲載する。だが、セシウム137などの
半減期の長い放射性元素を何年も流出していれば、20mSv/年だって
安全とは云えない。生物濃縮があるからだ。

レントゲンのように機械が出す放射線と、半減期の長い放射性元素が
出し続ける放射線とは区別しなければならない。
参考HP


但し、プランクトンが汚染を2000倍に濃縮すると云っても、総量が2000倍に
なるわけではない。上に挙げたHPにはその点の吟味は欠けている。
生物濃縮が実際に大きな害になるにはそれなりの汚染総量が必要だ。

 100万トンの海水に1万単位の汚染物質が入れば汚染濃度は1/100単位/トン。
 存在するプランクトン500トンが濃度2000倍、20単位/トンで汚染されれば
 プランクトンの汚染総量は1万単位で海水の汚染濃度はゼロとなる。そこに
 いる25トンの魚が全ての汚染されたプランクトンを食べたとすると25トンの
 汚染濃度400単位/トンの魚と汚染濃度ゼロの海水100万トンなどになる。
 要するに 汚染が極端に偏在するだけで汚染の総量は変わらないのだ。
 運が悪い人がやばい魚を釣ってしまうことになるのは確かなので、それを
 何らかの方法で見つけて食べないように出来れば良いのだ。
 

被曝量許容値と云うのは
 絶対に被曝が原因と判ってしまう病人をださない
ことを原則として決めているようだ。責任を追及されては困ると云う、
如何にもお役人らしい発想だ。マージンが凄く大きい。

 と云うのは粗雑すぎるか?(^ ^;; もっと精密な議論は
  許容出来る被曝量についていろいろ調べてみた (1) 
 で見て下さい。orz_

だから100ミリSv/年だった対策要員の許容値を、簡単に250ミリSv/年に
引き上げた。それで問題が無いのなら、一般人の許容量3.4ミリSv/年は
一体何なのだろうと思ってしまう。(3.4は人工1+自然2.4)

放射線技師や医師についての制限値は50ミリSv/年だが、5年で100ミリ
Svと云う条件も有る。つまり20ミリ/年だ。妊娠可能な女性放射線業務
従事者は3ヶ月について5mSv、やはり20ミリ/年だ。

100ミリSv/年だと
 「少しは死ぬかもしれないが構わない」
のだろうか?
250ミリSv/年では
 「何人か死ぬだろうけど仕方ない」
なのだろうか?

Wikipediaの被曝で「確率的影響」の所に

 広島、長崎の被爆者の追跡調査データから、200mSv以上の被曝について、
 被曝線量と発ガンの確率が「比例」していることが分かっている。
 50mSv以上の急性被曝については被曝線量と発ガンの増加が関連している
 らしいことが知られているが、相関関係は明瞭でない。

とある。

これは短期間に集中して被曝した場合のようで、これだけで緩慢な被曝で
年間100mSvが危険かどうかは私には判らないが、100ミリSv/年なら安全と
言い難く、50ミリSv/年、5.7μSv/時ならそう危険とは云えず、20ミリSv/年
なら安全ではないかと思える。これは上述の放射線業務従事者についての
規定値と一致する。

それでは20ミリSv/年は本当に安全なのかと云うと、こちらを見るとそうでも
ないかも知れないと感じる。要点だけ云うと

 1Svを被曝した場合の致死的ガン発生確率は0.05 20人に一人 10万人に5000人
 250ミリSv被曝した場合は0.05X0.25=0.0125 80人に一人 10万人に1250人
 100ミリSv被曝した場合は0.05X0.1=0.005 200人に一人 10万人に500人
 50ミリSv被曝した場合は0.05X0.05=0.0025 400人に一人 10万人に250人
 20ミリSv被曝した場合は0.05X0.02=0.0010 1000人に一人 10万人に100人

 2.4ミリSv(自然放射線)被曝した場合は0.05X0.0024=0.00012 10万人に12人

これは短時間に被曝した場合には正しいとしても、1年かけてゆっくり被曝
した場合には大幅に小さな値になるだろう。しかし明確な数値は不明だ。

冒頭に示したICRPの緊急事態発生時の一時的な緩和基準では年間100mSv
まで許容している。であれば100mSv/年での罹患率は高々10万人に1人と見て
いるであろう。それは上のリストの1/500に当たる。

放射線業務従事者の許容量は年間20mSv(妊娠可能な女子3ヶ月につき5mSv)
であることを考えると、20mSv/年での罹患率は35~39歳の男性の癌による
死亡数10万人に16.8人より遥かに小さいと見ているのではないだろうか。
やはり高々10万人につき1人程度だろう。それは上のリストの1/100に当る。
こちらは一時的ではないので厳しい評価をしているわけだ。

これらの確率は被曝によるものなので、それ以外の要因により発生する分に
上乗せしなければならない。

年齢別の癌による死亡率を見ると、被曝しなくても癌に罹り死亡する割合の
大きさに驚く。被曝による癌の推定発生数が、あまり小さくない被曝を
しない場合の癌による死亡数の、例えば10%以下なら仕方ないといった
受け入れ方だって有ろう。そもそも確かな数字とは云えないのだから。

致死的ガン発生確率を上の考え方によって10万人に1人とすると、
 35~39歳の男性の癌での死亡は10万人に16.8人なので少し不安。
 50~54歳の男性なら168人が169人になるだけだから気にならない。
と云う感じではあるまいか。より若い世代についてはDNA修復能力が
高いので、あまり変わらないだろう。

ある程度以下では放射線による致死的ガン発生確率増大はゼロ或いはマイ
ナスだという説も有るが、そのしきい値は明確に示されていない。

それにしても現場で作業をさせられている人々は相当に危ない目に遭って
いると思われる。

なお医療関係の被曝許容量についてはこちらが見やすい。

と思ったのですが、良く見ると医療法施行規則第30条の27と数値が
違っていました