ジョーダン・ヘンダーソンは、水曜夜にプレミア・リーグのトロフィーを掲げる自身の責任は、チームタイトルの偉業達成におけるリヴァプールファンが果たした役割に報いる機会だと考えています。
COVID-19のパンデミックの影響により、現在無観客で試合が行われている為、レッズはクラブがチャンピオンシップを待ち続けた30年間の終わりを無観客で祝わなければなりません。
しかし、チェルシー戦の後にKOPで行われる特別なトロフィー授与式において、ファンのバナーに囲まれた中で選手たちがトロフィーを掲げることで、サポーターがチームの成功に与えた影響に感謝の意を示します。
そして、キャプテンがマッチデイ・プログラムで書き記した中で説明しているように、ヘンダーソンはファンに代わってトロフィーを掲げる為に歩みを進める際にファンの気持ちをそこに導くつもりでいます。
試合に先立つメッセージの中で、14番は選手がピッチ上でプレイすることを支えてくれたすべての人たちの重要な貢献についても語りました。
僕たちがプレミア・リーグのチャンピオンの座を掴んで以来、僕は自分の気持ちを総括するよう何度も求められてきましたが、まだ良い答えを言えたとは思っていません。
その理由の一部は、最初の感情があまりにも圧倒的なものだったからです。優勝が決まった数分後にはメディアのインタビューに答えている僕を観て、誰もが分かったと思います。別の要素としては、僕たちにはまだやるべき仕事があって、その瞬間まで比較的長い待ち時間があったからです。
今の僕は適切な言葉を見つけられると思っています。それは感謝の気持ちです。チームが成功を収める時には責任を負う人はとても多いのですが、選手として、僕たちは最も注目され、最も称賛され、最大限の報酬を得ることができます。ですが、チームの背後には、チームを成功させてくれた大勢の様々な個人やグループが存在します。
リヴァプールには、自分たちを見守ってくれる世界最高の存在がいてくれることをドレッシング・ルームにいる選手1人1人が認識しています-そして、水曜日のような夜には、感謝の気持ちを表すことが大切だと考えています。
サポーターはもちろん巨大な要因です。彼らなくして、このクラブはあり得ません。リヴァプール・フットボールクラブのことを世界中の誰とでも話してみてください。そうすれば、その会話はいつだってクラブに対する情熱や熱い想いに辿り着くでしょう-僕たちは僕たちのファンにかかっているんです。
ここはエモーショナルなクラブですし、僕たちはその事実に尻込みすべきではありません。それはプレッシャーにもなります。そうですね。でも、それにはあらゆることに僕たちが一丸になってやるということ以上の意味があるんです-良い時も悪い時も。
ファンが僕たちと一緒にいる訳ではないということは、僕たち全員にとってはガッカリすることですが、僕たちが望みさえすれば、これを今までで一番楽しい共有体験の1つにすることはできます。
試合の前夜に誰かがこのコラムや言葉を読んでくれたなら、アンフィールドから離れた自宅で自分たちなりの方法で僕たちと一緒にお祝いを楽しむことがとても大切だと、僕はこれ以上ないくらいハッキリと言えます。リヴァプールの街はCOVID-19の影響を強く受けていますし、ヘルスケアの英雄たち-救急サービスやキーワーカーの皆さん-をサポートすることが大切です。アドバイスに耳を傾け、安全とは言えない集まりには近づかないようにしてください。
僕は皆さんに約束します。皆さんがアンフィールドに直接来ていなくても、トロフィーを掲げる時には僕たちは皆さんと一緒だと感じるでしょう。僕たちは皆さんの為にトロフィーを掲げます-皆さんはこの夢を実現しようと僕たちのことを駆り立ててくれました。ですが、このクラブの価値観はお互いを大切に思うことであり、それは自宅や安全な環境から僕たちをサポートすることを意味するんです。
ファンの他にも、僕たちにあるもう1つのサポート・ネットワークは、このクラブで働く人たちです。具体的に言うとメルウッドの人たちなんですが、中には僕たちがあまり会うことのない人たちもいます。リヴァプールほどの規模のクラブは、すべての従業員が最高レベルのパフォーマンスを発揮した場合にのみ、成功を収めることができます。ここにはピッチの中と同じくらいにピッチの外にもそうした人たちがいてくれるんです。
アンフィールドや、チャペル・ストリート、ショップ、LFCファウンデーション、コミュニティ・ワークやその他クラブのロケーションにおいて、何百人ものスタッフがLFCを成功に導き、ピッチでの活動をサポートしてくれています。クラブの運営が上手くいかなかった際にはチームにはチャンスはありません。
残念ながら、この状況では、誇らしげに同僚と呼べるすべての人たちと会うことはできません-ただ、それは、僕たちがその貢献のことを知らず、その意義を認識していない訳ではありません。
もちろん、メルウッドのスタッフのことは僕たちも個人的に知っています-選手全員に代わって、この機会に彼らが僕たちにとってすべてを意味していることを伝えたいと思います。僕は国内で最高の職場にいると思っていますし、他の選手たちも同じことを言っています。
選手たちが成功できるカルチャーと環境を生み出すことのできるワールドクラスのプロフェッショナルたちが毎日僕たちの面倒を見てくれています。コーチ陣、メディカル・チームも、フィットネス・スタッフ、栄養学の専門家たちやシェフ、グラウンド・スタッフ、管理スタッフやセキュリティも...彼らは僕たちのチームを最高の状態にする為に自分たちのキャリアを捧げてくれています。
こうした人たちがいなければ、チームは存在しないと言っても過言ではありません。彼らがいなければ、メルウッドは違った感じになってしまうでしょうし、同じようなエネルギーを僕たちに与えてはくれないでしょう。彼らが僕たちにとってどれほど大切な存在かを皆が知ってくれることを願っていますし、このタイトルが誰にとっても同じくらい大きなものかを理解してくれることを願っています。
メルウッドが仕事の観点で“家”だとしたら、僕たちの実際の家族が与えてくれた影響はトロフィーを手にした後に選手1人1人が感謝したいと思っているものです。
もちろん、プロのフットボーラーとして得られる報酬とは家族全員が恩恵を受けることを意味しますが、多くの場合で目に見えなかったり、伝わっていないことは、僕たちに最も近い人たちがこの旅の中で払ってきた犠牲だと言えます。
個人的な経験から、近親者の存在がなければ今日の自分はなかったと言えます。彼らの愛情やサポート、理解や忍耐なくしては。彼らは自分の最低な部分や最も不安な姿を見ていて、その責任を一身に背負ってくれました。僕たちのスカッドの選手それぞれが、彼らの最も近しく最愛の人たちに同じことを強く思っているでしょう。
人生において自分の身に起こったことはとても幸運なことでしたが、間違いなく一番祝福したいのは自分の家族です。彼らと共有して、捧げることができなかったとしたら、優勝なんて何も重要ではありません。
何かで優勝した時、選手はトロフィーを掲げます-でも、選手たちを高めてくれるのは家族です。そうした場面は僕たちの目には同じくらい大切に映ります。
そして最後にこのチーム。このチームと監督について僕に何が言えるでしょう?今シーズンを総括し、イングランドのチャンピオンになる上で僕の最も大きな気持ちは感謝でした。僕のチームメイトたちと監督にはこれ以上ないくらいに感謝しています。
このスカッドがユルゲン・クロップのことをどう思っているかは秘密でも何でもありません。
もし、彼がこのクラブの為にしてくれたことにサポーターとして感謝するとしたら、チームの為にその100倍感謝することができるでしょう。彼は僕たちのリーダーです-彼は僕たちのところにやって来たその日から、このすべての為に方向を打ち出してくれました。
以前にも話したことですし、監督自身も言ったことですが、サー・ケニーとブレンダン、そしてスティービーのような選手たちによって築かれた素晴らしい基盤を引き継ぎました。ですが彼の存在は、他の誰よりも大きなものに僕の目には映りますし、それがこのクラブが30年ぶりにリーグ・タイトルを獲得しようとしている理由だと思います。
選手たちに対して...仲間たちは僕とドレッシング・ルームの空間を共有し、ピッチで一緒に戦っています。
正直に言うと、僕は彼ら1人1人を家族だと思っています。彼らが僕の為に何だってやってくれることを知っていますし、僕も彼らの為に何だってやります。それが僕たちにあるものですし、それを手にできたことは本当に幸運なことだと僕たち全員が分かっています。
勝利する非常に優れたフットボール・チームであることは素晴らしいことです。でも、勝利する兄弟のチームであることとはまた違います。ですが、人は前進するものですし、新たなチャレンジに直面し、それを楽しむものです。僕たちはこの夏、とても大切な2選手に別れを告げる予定です。
ナサニエル・クラインは、僕にとってはイングランド最高のフルバックの1人ですし、彼が次に行く先がどこだろうと、彼のような才能ある選手を獲得することは宝くじに当たるようなものだと僕は知っています。僕たち全員が彼の幸運を祈っています。
それから、アダム・ララーナ。僕の友達。僕の親友の1人-フットボールだけでなく人生においてもです。アダムは僕が今までピッチを共有してきた中でも最高の選手の1人です。アダムは今までピッチを共有してきた中でも最高のプロフェッショナルの1人です。彼はドレッシング・ルームを共有してきた中でも最高の人の1人です。僕たちが今いるところに辿り着くまでの彼の貢献を小さく考えることはできません。リーグ・タイトルは1シーズンだけで勝ち取ることはできません-これは旅なんです。
アダム・ララーナは、僕たちの他の者が辿り着く為に努力したスタンダードを設定してくれて、その結果として、このチームとクラブは前進することになりました。僕以上に彼のことを寂しく思う者はいないでしょう。ですが、彼がまだ何年も最高レベルであり続けることを僕は分かっています。僕たちはまた彼と会うでしょうが、僕たち相手に“怒鳴りつけ”、彼の能力やエネルギーであらゆる類の問題を引き起こしてくるでしょう。
それでは最後に、トロフィーを掲げる際には、僕が言及したすべての人が、直接的ではなくとも、少なくとも魂や心のようなものが表彰台に僕たちと一緒にいることになります。彼らもまたトロフィーを手にするでしょう。僕たちのサポーター、スタッフ、家族、そして僕たちのチーム。
最高のものを一丸となって達成しました。これは集団での成果ですし、僕たちが全員で大切にし、楽しむべきものです。
皆さん、ありがとうございました。
ジョーダン・ヘンダーソン
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