liverpoolfc.comより。

 

我慢はポール・グラッツェルにとっては確かに美徳です。

 

昨年の夏に前十字靭帯を損傷してからの9ヵ月間に及ぶ注意深いリハビリテーションが、このリヴァプールのストライカーをピッチに復帰させました。

 

19歳のグラッツェルは、今月にもトレーニングを再開する予定で、これはフットボールをプレイするまでに戻る為のエモーショナルで困難な長い道程を象徴する一歩でした。

 

彼の回復におけるその段階は、必然的に現在のCOVID-19のアウトブレイクと自宅で個々のプログラムに従ってフィットネスの維持を求められたことで遅延することになりました。

 

ですが、グラッツェルは独特の視点によってこの状況を処理しています。それは過去と現在の怪我によって形成された考え方です。

 

「基本的にリハビリは終わっているんだ。トレーニングに復帰するつもりだったし、今頃は復帰できていたはずなんだけどね。でも、今起こっていることの中では間違いなく不可能だね。」

 

「だから、僕はクラブから送られてきたフィットネスに関することを確実にやっていくだけだし、全部終わるのを待つだけさ。それから許可されたらピッチに戻るんだ。」

 

「セッションは間違いなく僕ができることで構成してくれているんだ。僕にはフィットネスの為のランニング・プログラムと筋力プログラムが与えられて、そういうセッションをやる為の機材も渡されたよ。僕は家にいて、クラブやメルウッドへ行くことは許されてないんだけど、自分のやることを続けているし、順調だよ。」

 

「僕たちが戻れた時にはすぐにトレーニング・セッションをいくつか受けられるようになりたいね。多分もうちょっとリハビリはやらなきゃいけないだろうけど、それからトレーニングに戻れたら良いね。その先を待って、何が起こるのかは見てみるさ。」

 

「出場時間をもらえたらいいなとは思うけど、何が起こるのか見なきゃいけないし、完全なフィットネスを取り戻すことに集中しなきゃいけないね。」

 

「毎日セッションをこなしていく上でかなり良い考え方を僕は持っていると思う。過去にもいくつか怪我をしたことがあるけど、それにうまく対処してきているからね。他の選手たちよりもちょっとだけ慣れているのさ。」

 

「他の日と比べてモチベーションが上がってなくても、ちゃんとやり遂げようって心掛けているよ。それでもひたすらセッションを終わらせるんだ。公平を期して言わせてもらうと、僕はセッションをやるのは好きだよ。体調が良くなって、フィットネスが元に近づいているって感じられるからね。」

 

「気持ちが沈んでいる日は本当にあまりないんだ。いつだってハードワークして、自分を改善して、自分が必要としているところに戻ろうとしているんだからね。」

 

現在のところ、グラッツェルの日々のスケジュールは午前9時30分頃に始まり、U23チーム・スカッドと一緒にビデオ電話でプレアクティベーション・ルーティンを行います。

 

ウォーミングアップを十分に行ってからは、午後の半ばに行う筋力エクササイズ-これはもう一度アカデミーのチームメイトと連携して行います-の前にランニング・セッションで彼のコアフィットネス・レベルを強化します。

 

「僕たちは構造化された1日を過ごして、できるかぎりたくさんワークアウトをこなすようにしているんだ。」

 

「選手たちと離れるのは素晴らしいことじゃないよね。僕たちは皆、一緒にいるのが好きだし、一緒にセッションをやりたいって思っているんだ。まぁ現時点では不可能だね。たとえ30分だけでも、時間がかかっても、画面越しに仲間たちと会えるのは良いものだね。」

 

「自分がすること全部を確実にやる必要があるだけだし、家にいても、自分がやる必要があるものの為にちゃんとした環境がなくても、ちゃんとやるのさ。まだ続けていく必要があるし、全部確実にやっていく必要があるね。」

 

グラッツェルの長期間におよぶリハビリテーションは、昨年7月のトランメア・ローバーズ戦で起きた事故の後、ユルゲン・クロップがファースト・チームの拠点で治療を受けるよう個人的に要請を受けて、メルウッドにあるクラブのメディカル部門によってコーディネートされました。

 

 

初期段階のカムバックをはるかに超えてこの若手の持続力を最大化させるようデザインされた彼のリカバリ・プログラムを主導することが課せられたフィジオとの関係は重要です。というのも、芝の上に出て行きたいという自然の欲求は、全体像を理解することによって抑えられなければならないからです。

 

「僕が負った怪我は長期間かかる怪我だし、プレシーズンが始まって以来はボールを蹴っていないんだ。」

 

「厳しいことさ。それ以前はかなり上手くやれていたからね。自分のセッションを確実にこなして、我慢するだけさ。この時間はある意味で治療者なんだからね。」

 

「自分の怪我を治して、しっかり治療するのを待つのが必要なだけさ。それで復帰できた時にまた怪我するリスクははるかに低くなるし、もう一度自分のフットボールに集中することができるんだ。」

 

「フィジオと良好な関係を築くのはいつだって大切なことさ。特にしばらく怪我をしている時はね。僕はそれができていると思うよ。」

 

「彼らはいつも僕の面倒を見てくれるんだ。今みたいに家にいなきゃいけないような時でもね。彼らはテキストで連絡を取り合って、僕が必要なもの全部を手に入れられていることを確認してくれるんだ。彼らは僕がすべての機材を手にできるように手配してくれて、それで僕は基本的に多くの問題もなく自分のセッションができているんだ。」

 

「彼らは本当に素晴らしいよ。毎日僕のセッションの様子や気分をチェックして、OKかどうか確認してくれているんだ。」

 

しかし、この欠場期間は、共にNHSで働いているドイツ人の両親を持つリヴァプール生まれのフォワードの為にいくつかの機会を与えてくれています。

 

具体的には、ファースト・チームの試合を分析的な視点で研究し、ヨーロピアン・カップ優勝、世界チャンピオン、プレミア・リーグ首位だったクロップのチームのパターンや動きをより詳しく調べる為のチャンスとなっています。

 

「僕はトレーニングはできないから、試合を観ることは、試合や僕たちの特定のプレイスタイルを学ぶことができるってことでは、僕にはかなり大きな部分になるんだ。」

 

「以前とは違う形で試合を観てきているよ。学び続けて、進化し続けていく必要があるからね。さもないとピッチでプレイすることが許可されてないうちに他の皆に追いつかれちゃうんだ。」

 

「今のところは、試合を観ることは僕の学習と成長のかなり大きな部分を占めているよ。実際にできるのはそれだけだしね。試合に集中して、スコアラインを見るだけじゃなく、彼らがどういう風にプレイしていて、復帰した時に何ができるようになる必要があるのかを知る為に観ているんだ。」

 

グラッツェルの視線は、多くの場合、チーム内の特定の選手に向けられます。

 

アレックス・オックスレイド=チェンバレンが2年前に負った同じような重傷からの復帰と、欠場前に彼が見せていた基準を再現して見せた彼の業績は、完璧なインスピレーションを与えてくれます。

 

「彼のことを観るのはとても好きだね。彼が良いプレイをしたり、良い試合をやったりした時は僕の自信にもなるんだ。彼がどんな経験をしたか知っているし、彼が長い間欠場していたことも知っていて、それでも彼は立ち直ってみせたんだからね。」

 

「彼は良いプレイをしてきてゴールも決めているし、僕も復帰した時には同じようにできたらいいなって思っている。そういう尊敬している人が復帰して良いプレイをするのを見るのは良いものだね。うまくいけば、僕にもできるさ。」

 

「敏捷性は僕のプレイには必要なものだし、素早くターンして、方向を変えることもできる。オックスのプレイを見ていると、過去に経験した膝の問題を気にしていないことが分かるね。」

 

「彼は普通にプレイしているし、方向もスムーズに変えているんだ。過去に負った怪我のことを本当にまったく考えることなく、自分ができることと必要なことすべてをやっているよね。」

 

全世界に影響を及ぼし、現在も進行中のCOVID-19の危機と比べるとフットボールは見劣りしますが、グラッツェルもそこに見通しを加えてくれました。

 

GP(一般医)である彼の父親は自宅で仕事をしており、母親はこの最も困難な時期に病院で麻酔科医としての役割を長時間果たしています。

 

「彼らがどんなことをやっているのか理解する必要がある。彼らは僕の両親さ。彼らのことを誇りに思っているけど、彼らは一生懸命働いているよ-すべてのNHSスタッフがそうであるように、皆から本当に感謝されているんだ。」

 

「彼らは皆の世話をしているし、できる限りそれをやっているってことはとても大事なことさ。先日の午後8時に行われた拍手は本当に良い感じだったし、皆が彼らに感謝している様子を見るのは素敵だったね。」

 

「外出して自分のやりたいことをせず、家にいるってことがとても重要なんだ。そんなことをしてしまうと、NHSや僕の両親にもより多くのストレスをかけてしまうんだ。影響を受ける人が少なくなるように、必要とされるだけ家にいる準備をする必要があるのさ。室内にいる必要があるんだ。」

 

「それに家族や友人との繋がりを維持する為には、テクノロジーを-ウェブカメラやテキスト・メッセージ、電話といったね-活用する必要があるね。自分のメンタルヘルスも同じように良好だってことを確認する必要があるし、健康である必要もあるんだからね。」

 

「室内に留まって、安全を保つだけさ。」

 

 

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