ディーラックスtrack425Pro
ハードタン&ブースター標準装備で発売された、ディーラックスハードブーツでは1番新しいハードブーツ
最初にブラックフレーム、グリーンタンのファーストバージョンが発売されてから、数年後にターコイズブルーフレーム、イエロータンのセカンドバージョンが発売され、去年廃番になりました
今季のカタログには、track700と325しか載っていません
ファーストとセカンドは構造は同じで、フレームとbooster文字と、バックルの色が違います
以前から気になっていたので探して、好みのカラーのファーストバージョンを購入しました
以前のブログにも書きましたが、ディーラックスブーツのアウターは、ライケル時代の物を今も使用している旧型設計
特に、この左右対称ブーツ(325.425等)はカント調整部が超欠陥設計で、簡単に壊れます
カント部の六角ボルトを緩めて上下に動かして、ボルトを締めるとカント調整出来るのですが、内部はプラスチック製のギザギザが合わさっているだけなので、強い衝撃が掛かると、一発で壊れてガタガタになります
困った事に、ボルトを緩めて内部部品を交換したくても、ボルトが抜けない様に先をかしめているので取れません
知識や、経験がない人はショップか、ディーラーでしか修理出来ないですね?
ライケル時代には、製造物責任法(PL法)が無かったと思いますが、色は違っていても、同じ物を今でも販売しているから訴えたらアウトなのでは?
では、改造を始めます
まず工具ですが、6ミリのキリを装着したドリルと、Cリングを外す、先がL形になったペンチを使用します
分かりやすく作業出来る様、ポイントを説明しながら進めるので、ついて来てくださいね?
カントは一番上がっている状態にセットして、六角ボルトは軽く締めてください
(写真はブーツの、内側を上から撮影しています)
下の空いているスペースにCリングペンチの先を入れ、広げて金属パーツが動かなくします
その後、外側から六角ボルトのセンターを垂直にドリルで慎重に削って行きます
ボルトはT形になっているので、ドリルが頭の根本まで削れると頭が取れます
ポイントはボルトを軽く締めないと、ドリルの回転で内側の金属パーツが暴れて、供回りして内側ブーツを削るので要注意です
頭が外れると、アッパーカフを外せます
これが問題のプラスチックパーツ1ミリ位のギザギザ溝が合わせるだけの構造
これでは絶対壊れますよね?
この作業を右左、内外4箇所行います
外れてフォワードリーンパーツだけで繋がった状態
外した内部金属パーツを、頭が取れたボルトの内側が1番出る様に回して万力に取り付けます
6ミリドリルで削って、「かしめ部」を取り除き、ボルトを抜きます
この金属パーツは再使用するので、その為の工程です
再使用パーツ
ここからが重要で、改造する為、このパーツが必要です
スペーサーです
上は昔、購入した物、下は購入品を参考に自分でアルミ板を加工して製作した物
ライケル時代は通販で購入出来ましたが、今は無いと思いますので、googleで「ディーラックス425」検索すると、Yahoo!ショッピングの「deeluxe track425の商品一覧通販」
でスペーサーと、カントパーツも購入出来るので、分解した時の内側パーツの「かしめ部」加工時の万力が無い人は、2つの部品を新品で購入出来ます
両方のパーツ、在庫が残りわずかみたいなので、購入してから改造してくださいね?私みたいに、アルミ板で製作出来る人は問題無いですが
スペーサーの穴、位置を逆にするとカントが入ります
普通、バインでカント入れるけど、ブーツカント入れたい方は、穴を位置が違うスペーサーで対応出来ます
ここまで作業してきましたが、まだよく分からない方へ説明します
つまりは、プラ可動パーツの隙間を金属固定スペーサーパーツに取り替える事で動かなくなり、壊れなくなります
それから、組み立てにはボルト頭が大きい「トラスボルト」が必要ホームセンターで購入出来ます
ステンレス製を購入してください!強度が上がります
前記の新品カントパーツも購入した人は、標準と同じく、六角穴ボルトで組み立て出来ますね?
アルミスペーサーを穴を上にしてはめ込み、アッパーカフの穴を合わせて、内側パーツに向けてトラスボルトを入れて完成です
ディーラックスは、訴えられる前に自社で加工して販売すべきですよね?
おしまい