暗い昏いCRY | ガラス玉

ガラス玉

迷い道、遠回り

ベース、挫折したんだなと気づいたのは最近。
ショックとかは無い、辻褄が合うような感じ。
ベースに触るのが嫌で嫌で仕方ないとか、怖いとか、吐き気がするとか、とにかくそんなことばかりだった気がする、ここ5年くらい。ベースが視界に入るだけで悲しくて悲しくてつらくてつらくて苦しくて苦しい。
でもベースをスタンドに立てて出しておかないと、いつ弾きたくなれるかわからないし、そもそも1日に1回は触らないと鈍ってしまうし、みんなに合わせる顔がないし、って。
はやくベースレッスンにでも行けば良かったんだと思う、こんなに拗らせてしまう前に。でも嫌なことを教わるのってめちゃくちゃ気分が悪いからな、行けなかっただろうな。

このまえ近くの音楽教室の無料体験レッスンに行った。柔らかい先生がきちんと教えてくれた。久しぶりに握ったベースのネック、押さえたベースの弦、音、振動、大好きだった。やっぱりこれは、大好きだなと思った。
でも、音楽の話を聴いているだけで、先生の弾くベースを聴いているだけで、苦しいと思った。消えてしまいたいと思った。ぜんぶやめたいと思ったし、もういいと思った。なんでだろう、時期が早かったのかな。

自分の部屋に一生篭って、そこで細々と弾いていたい。ひとりきりになりたい。助けてほしい。何から?ひとりきりで部屋に篭ったところで、わたしはベースを弾かないんだろうってことがわかる。才能とは無縁ですね。

なんで楽器のひとつも愛し切れないんだろう。他人も愛せたことないし当然か。死にたくて音楽はできないのか。
高校生の頃のわたしに会いたい。毎日昼夜問わずに泣いて腕や脚を切り刻んで毎日死のうとしていたわたしに会いたい。あの子はベースが大好きだった、ずっと弾いていた。寝る間も惜しんで。

うまくなればね、楽しめると思うんだよ。だからそこまで持ち上げるために、やっぱり何かしないといけないと思うんだよ。がんばろうね、がんばろうね。今やらないとだめなのよ。