春といえば旭岳 | kamuymosir カムイモシリ北海道

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残雪期に入り晴天の日が増えてくる旭岳。

低く横たわる天の川が素敵な旭岳。

姿見まで圧雪が作られていて登りやすい旭岳。

 

つまり春はあさひ。

駐車場までの道のりはところどころ雪が残っていた。もう少し冬タイヤ必須だ。

カメラ2台とレンズ、三脚、赤道儀にソリまで持ったらザックがえらい重量になってしまった。スノーシューもいらないんじゃないかというくらい締まった圧雪路は歩きやすい。気温が高く、日の出時刻でも-6℃だった。

 

森は黒く、もうスノーモンスター化していなかった。うーん、、、

左の明るい星はこと座のベガか。山の向こうに天の川があるんだな。

しっかしザックが重いなあ。なかなか姿見に辿り着かない。

 

やっと辿り着いた。白鳥がお尻を出している。

星が見えるが春霞。ぴーえむ2.5的な空。

ほどなく天の川が昇ってくる。

光害カットフィルターを使ってみたのだが、色の調整が余計に難しくなってしまった。ここでは要らなかったかな。

旭岳石室で一休み。

スノーシューからアイゼンに換装し、荷物も色々デポして頂上へ向かう。

 

少し上がるとトムラウシ方面の展望も開ける。山は霞がひどくてよく見えないが、空は綺麗。緑が強いのは大気光か。

単調で長い登山道をまっすぐに進む。頂上は近いような遠いような、あまり進んでいる感がない。

振り返ると噴気孔近くにヘッドランプの光が。

星を見にきたのか、日の出狙いか。声も届かない距離だが、誰かがいるという事実に何となくホッとする。気づけばもう薄明の時間だ。

天の川が消え、稜線がうっすらと見え始めた。

ゴツゴツした岩が多いエリアで急登を右にトラバースしながら進む。

空の赤みが出てきた。

間もなくニセ金庫岩。この辺りは岩についた氷の造形が美しい場所で、だからこのネーミングが大嫌い。

岩に近づくと大雪の表銀座の展望が少し開ける。でももう少し我慢。もう少しだ。

ここで左に進路をとり、あとは頂上まで直登。

ああ、頂上が見えた。

完徹した夜が終わり、新しい一日が始まる。

続く