(続き)
群れ飛ぶツグミを見ながら風不死岳へ向かう。
西山から溶岩ドームを回っていく。
ガスがかかって恐ろしげに聳え立つ岩峰を見上げる。
北山に差し掛かった頃、ハイタカが飛んでいくのが見えた。
北山斜面をぐるっと回り込んで消えていった。また出てこないかと期待して北山まで登ったが、この日はこれっきりだった。
分岐を左に曲がって風不死岳へ。ちょっと晴れ間も覗くようになってきた。
植物の乏しい樽前山外輪山から少し離れただけで苔生す樹林帯。多いのはミヤマハンノキなのかな。これも火山で荒れた大地にいち早く根を張る先駆種だ。
キノコ。
見下ろすと麓には紅葉がまだ残っている。先週より色が褪せてきた感じ。
この辺はもう冬の森。ハシブトガラが一所懸命に木の皮を剥いでいた。
虫を探しているのかな?木の皮剥ぎ職人にしか見えなかったけど。
この不思議な広場を通って風不死岳に向かう。樹林帯の中にぽっかり空いた謎空間。
葉が落ちて見通しが良くなった森。登山道は雨裂が深く、歩きにくい。
急斜面を登ると樽前山方面の展望が開ける。
ロープでよじ登る場所もあり、ちょっと大変。わずか1kmの距離がなかなか進まない。
3つ目のピークが風不死岳。直前のニセピークはガレ場で山頂感がすごいけど、本物はその先。
札幌の街が見える。真ん中にJRタワーだ。
恵庭岳、漁岳辺りは雪が残っている。
羊蹄山の山頂は雲の中。曇天で支笏湖の色は冴えない。
振り返ってニセピーク。ここのコルは苔だらけ。
コケコケしてる。
ツンツンした苔。
日陰にはまだ雪が残っていた。
キノコも。
さて、戻りながらまた鳥探しだ。
といっても、風不死岳の辺りはカラ類が多少いたくらいで静かだった。鳥が多かったのは意外にも樹林帯の少ない樽前山寄りの方。
今日はノスリが多かった。少なくとも3羽、移動中だろうか。
イスカ。地味に飛び去っていってゆっくり姿を見せてはくれない。
小鳥の大群はヒワ類だった。ベニヒワとマヒワ。
半々くらいか、ベニヒワの方が多いかも。
今年は当たり年かも。居着くかどうかは分からないんだけど。
ミヤマハンノキの灌木帯に集まって実を食べている様子。黄色味が強いマヒワ雄。
マヒワ雌。器用に種をほじくり出す。
ベニヒワ。警戒心薄めだが、枝が入り組んでいる場所か見上げる場所にしか来ない。
この時期にこんなに見られるなんて。
気がついたらもう昼近く。
ウォーキングシューズの中には砂がたくさん入っていたが靴下が厚いから気にならなかった。でも靴の中で足が動くからつま先がちょっと痛い。何より靴自体の痛みが激しく、1年分くらい消耗した気がする。やっぱり山を歩くなら登山靴がいいなあとおもいました、まる。