樽前山鳥放題 | kamuymosir カムイモシリ北海道

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風が強いが思ったよりも天気が良い。稜線の上にはオリオン座が残る。

 

薄明の景色。雲の隙間に金星。

行き先からガスが流れてくる。

外輪に出るとこの景色。風がビューっと絶え間なく吹き付けてくる。

東山は強風ガスガスで視界が悪かったので早々に切り上げ、見た感じ同じ様相の西山に向かう。

日の出までもう少し。でも最近、太陽が出てくる瞬間はそんなに大事じゃない気がしている。

山にかかる雲の中を歩いている実感が良い。気温は麓で9℃前後あり、完全防風のハードシェルを着ているので寒さは感じない。

 

濃いガスが流れていくが、明るくなると共に回復傾向。この色だ。

羊蹄山も少しだけ姿を見せてくれた。この瞬間だけ。

噴煙が真横に流れて強風を物語る。横にあるのは普通に雲。

 

奥宮。ガス抜けたね。風も弱くなってきた。

 

雲の上からちょっと遅れて日の出。

 

この時間の色の移り変わりがたまらない。光と影のマジックアワー。

西山に着く頃には日が高くなり、野鳥が飛び回っていた。

青空が見え、霞んだ樽前山溶岩ドームと湧き出す噴煙。登山開始から1時間でこの景色を見られる樽前山は唯一無二の存在だ。

光線が赤いので分かりにくいが、足元にはちょっと黒ずんだ草紅葉。

フカフカの苔は西山付近に多く、独特の雰囲気。ここにナキウサギがいたら最高なんだけど。

モシャモシャは苔なんだろうか。珊瑚みたいにも見える。

さて、今日の目的は鳥であります。

渡りの小鳥が集まっていると聞きまして(素直に地球岬や白神岬に行けば良いのに)。

 

と、その前に。ンボボボボオォ〜がいた。

まあいいや

 

真っ先に目につくのがツグミ。

シベリアから南下して来た冬鳥だ。集団で落ち着きなく移動している。ここはきっとまだ目的地ではなく、これからさらに南下して分散していくのだろう。警戒心強い。

 

カラ類の群れ。いつになく高くを飛ぶ。

渡り時期の行動で、地球岬や白神岬辺りでよく見る動きのようだ。多分ここから海沿いに室蘭に移動するはず。多分ね。

 

マヒワ。いっぱいいた。

 

アトリ。移動中。

アトリとイカルの混群。同時に飛んだだけかな?

拡大

 

イスカ!?なんでここに。

 

ヒヨドリも渡る。群れ飛ぶのは秋限定だ。

 

アオバトだ。珍しいな。

 

これだけ鳥が多いと捕食者も現れる。小鳥たちにとって恐怖の大王、ハイタカだ。

遠くてピンぼけだが、一羽捕まったらしい。

 

紅葉はお花畑コース周辺で色づきがあり、赤と黄色がそれなりに綺麗。

赤いのはナナカマド、黄色いのはシラカバ?ダケカンバ?

日がさしたり陰ったりだが、明るいと鮮やかさが際立つ。

駐車場近くはナナカマドの赤が多かった。

 

翌日(の今日)、樽前山でも雪が降ったようだ。

ギリギリのタイミングで良い山行だった。