UFC209 ミアサド・ベクティツク VS ダレン・エルキンス | UFC好きやねん!!  (UFC試合結果&試合レポート&ニュースブログ)

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格闘技経験は、幼少のころに空手を少々かじったのみの、ズブのシロウトです。
感想はかなり主観の入ったものになるのでご容赦ください。

UFC209 

日時:2017年3月4日(日本時間:5日)
場所:ネバダ州ラスベガス

 

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
(3R 3分19秒 KO)
×ミアサド・ベクティツク(ボスニア/米国)

 

 

(↑超大逆転でミアサド・ベクティックを下したダレン・エルキンス)
 
 
【ワイの感想】
 
UFC209で起こった2つの大逆転劇の2つめがこの試合。チーム・アルファメールのランキング14位ダレン・エルキンスが、ランキング13位で無敗のスター候補であるミアサド・ベクティックに劇的な逆転勝利をおさめたぜ!ざっくりと試合を振り返る。
 
 
まず1ラウンドから主導権を握ったのはミアサド・ベクティックだった。ベクティックはエルキンスのパンチにダブルレッグを合わせテイクダウンを奪うと、下から脱出を試みるエルキンスをコントロールしながら、強烈なヒジとパウンドで痛めつけていく。
 
 
ベクティックの容赦ない攻撃でエルキンスは出血で顔を赤く染める。1ラウンドを何とか凌いだエルキンスだが、2ラウンドもベクティックに2度テイクダウンを許し、主導権は握られたまま勝機見い出せないでいた。
 
 
3ラウンドも先にテイクダウンをきめて先手をとったのはベクティック。だけど疲れの見えるベクティックに対しエルキンスがバックをとると、立ち上がったベクティックに右パンチと右ハイキックを叩き込む!崩れ落ちるベクティック!!試合は即座にストップ!ダレン・エルキンスの大逆転KO勝利!!!
 
 
大体こんな感じの試合内容だったんだけど、文章だけでは伝わらない凄味がこの戦いにはあった。まず特筆すべきは敗れたベクティックのアグレッシブさと獰猛とも言える攻撃性。トップポジションから思い切り振り下ろすヒジとパンチはエグいと言う言葉がピッタリ。エルキンスの顔を腫れあがらせ流血させた。
 
 
それにベクティックはパンチを振るってからテイクダウンへの切り替えが早くて、序盤のエルキンスはこれに対応しきれていなかった。ベクティックの常に自ら先手を打つアグレッシブなフェイトスタイルは見ていて気持ちがいい。
 
 
この試合ではエルキンスの異常なタフさに、スタミナをロスし自滅してしまった感があるけれど、敗れてもなおまた次の試合が見たいと思わせる良いファイターだと思う。キャリア12戦目での初黒星は残念だけど、26歳とまだまだ若く伸びしろは十分だし、ここからさらなる進化を期待したいぜ!
 
 
で、この11戦無敗を誇っていた若手注目株に土をつけたのがダレン・エルキンス。1ラウンドに猛攻を浴びてから、3ラウンドの途中までほとんど主導権を握られたまま。誰がどう見てもベクティックの勝ちは動かないと思っていたはず。
 
 
それでもエルキンスは諦めていなかった。見た目や肉体的に受けたダメージほどスタミナは消耗していなかったんだと思う。3ラウンドでは逆にベクティックのほうが攻め疲れてスタミナをロスしていたように見えたもんね。
 
 
表面上はベクティックが圧倒的優位に進んでいるように見えたこの試合は、実はラウンドが進むにつれて水面下でスタミナの逆転現象が起きていたんだと思う。それで3ラウンドのフィニッシュの場面で、ベクティックの電池が急激に減ったところにエルキンスが止めを刺した。そんな感じに思えた。
 
 
そんな試合展開になったのも、エルキンスの肉体的&精神的なタフさがあればこそ。今思えば、2ラウンドを終えて自分のコーナーに戻る時の足取りが軽かったのはエルキンスのほうだったしね。あの時点でこの大逆転劇のフラグが立っていたのかもしれないな。
 
 
実況&解説陣、会場の観客、そしてワイ、みんなが絶叫した大大大逆転劇を演じたダレン・エルキンスには感服だぜ。エルキンスはこれで4連勝だし面白い存在だね。“ザ・ダメージ”のニックネーム通りのファイトだったぜ!!ヘ(゚∀゚*)ノ