UFC207 キム・ドンヒョン VS タレック・サフィジーヌ | UFC好きやねん!!  (UFC試合結果&試合レポート&ニュースブログ)

UFC好きやねん!!  (UFC試合結果&試合レポート&ニュースブログ)

UFCの試合結果&レビューを中心に、好き放題に書き殴るブログです。
格闘技経験は、幼少のころに空手を少々かじったのみの、ズブのシロウトです。
感想はかなり主観の入ったものになるのでご容赦ください。

UFC207

日時:2016年12月30日(日本時間:31日)
場所:ネバダ州ラスベガス

 

<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
(判定:2-1/27-30, 29-28, 29-28)
×タレック・サフィジーヌ(ベルギー)

 

(↑左:キム・ドンヒョン 右:タレック・サフィジーヌ)

 

 

【選手紹介】

 

キム・ドンヒョン・・・韓国・水原出身。35歳。187㎝.77㎏。UFCウェルター級ランキング9位。MMA戦績21勝3敗1分1無効試合。ノックアウト勝ち9回、サブミッション勝ち2回、直近7戦で6勝。柔道4段黒帯。UFC2人目の韓国人ファイタ。ニックネームは“ザ・スタンガン”。

 

 

タレック・サフィジーヌ・・・ベルギー・ブリュッセル出身。30歳。177㎝.77㎏。UFCウェルター級12位。MMA戦績16勝5敗。サブミッション勝ち5回、ノックアウト勝ち1回。支配心会空手黒帯、ブラジリアン柔術黒帯。Strikeforceの最後のウェルター級王者。ニックネームは“スポンジ”。

 

 

 

【ワイの感想】

 

現在UFCウェルター級9位のキム・ドンヒョンのキャリア3敗は、元UFCウェルター級暫定王者カーロス・コンディット、寝技の達人でランキング3位のデミアン・マイア、そして現UFCウェルター級王者タイロン・ウッドリーの3人に喫したもの。

 

 

つまりキム・ドンヒョンは26戦して、いずれもトップ中のトップの実力者にしか負けていないということ。これは本当にスゴいことだし、同じアジア人としても誇らしいというもの。ウェルター級のアジア人の中で最もUFCの頂点に近い男とういうことになるな。

 

 

で、この日のキムの相手はウェルター級12位、元ストライクフォースウェルター級王者の実力者タレック・サフィジーヌ。簡単な相手ではないが、これに勝てばさらにランキングを上げることができそうな試合だった。

 

 

試合は前に出てプレッシャーをかけるキムと、それを捌くサフィジーヌという展開がほとんどを占めた。サフィジーヌはキムのテイクダウン狙いをことごとくディフェンスした。時折投げやシングルから倒されてもリカバリーが速く、キムに有利なポジションを与えない。逆にサフィジーヌがキムの足を払ってテイクダウンする場面もあった。

 

 

キムは打撃の手数こそ多いものの、サフィジーヌのほうが有効打は多い。サフィジーヌは遠距離ではキック、中間距離ではパンチ、近距離ではヒジと、距離によって繰り出す打撃の使い分けがスムーズで、さすがという動きを見せていた。



3Rを戦い切り判定までもつれたこの試合。実況の西さんも、解説の宇野さんも、そしてワイもサフィジーヌが勝ったと思っていたんだけど、結果はなんと!?2-1のスプリットでキム・ドンヒョンの勝利。なんでやねん!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ



ジャッジ1人は30対27のフルマークでサフィジーヌの勝ちにしているように、この試合に関してはサフィジーヌの勝ちでしょ!ファンの投票でも、有効打数でもサフィジーヌが優っていた。キムが優っていたのは前へのプレッシャーの部分だけなんだけど、ここが評価されたみたいだね。



敗れたサフィジーヌはもちろん悔しそうではあったけど、激昂することはなかった。怒ってもおかしくないところだけど大人やわ。打撃も上手いし、テイクダウンディフェンスもしっかりしている。ここに相手が恐れるような武器があればもう一皮剥けそう。



判定結果に関して不満を書いたけど、キム・ドンヒョンにはもちろんがんばってほしい。試合後にランキングを9位から7位に上げ、トップ5が見えてきた。アジア人初のUFC王者を目指すキムの戦いは続く(`・ω・´)