転職コンサルタントの独り言


生活保護の受給世帯が過去最多更新したという。リーマンショック以降長期化する不況の影響で急増、その受給者数は1950年代の水準とも言われ、もはや戦後間もない日本の当時のレベルにまで低下したという衝撃的な事実も判明した。

生活保護は、生存権を保障する日本の最低限のセーフティーネットとなるが、最近気になるのは、マスコミ以外、2チャンネルやmixiなどの投稿サイトで、生活保護受給者をバッシングする投稿がやたらと多いことだ。

「働かざるもの食うべからず」
「俺らは真面目に働いて税金収めてるのにタダ飯食いは許せない」
「生活保護を貰いながらパチンコ通いしている」
「国民の税金を喰う金食い虫」 等々…

それはあたかも「勝ち組」による「負け組」批判のようでもある。

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以前反響を呼んだTV番組「助けてと言えない30代」の特集で「自己責任論」が問題提起された。派遣切りで職を失ないホームレスとなった若者の口から「自分の努力が足りなかったから」こうなったから仕方がないと自虐していた。自己責任なのだから「自ら助けて欲しい」というメッセージを発することができない若者の増加がある。

一方、この世代で「勝ち組」「負け組」といった格付けもほぼ同時期の流行語として、自分を定義した。子どもの頃から「努力すれば道は開ける」と言われ続け、自分の努力だけが社会的に成功する手段として洗脳され続けてきた。言い方を変えれば、「成功者」になるためには、周囲の同級生を蹴落としてでも勝者になりなさいといわれ続けてきたのだ。

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「俺は普通に就職できた。就職できないなんておかしいだろう。やる気になればアルバイトでもなんでも仕事はあるはず。俺たちの税金をそんな奴等に使う必要はない。」

生活保護受給者は「負け組」。その弱者をネット上で「叩く人たち」が多い背景に、彼等はひょっとしたら「自分は負け組ではない」という階層意識をネット上に投影しているだけなのかも知れない。あえてそういう「強がり」をわざわざ書き込みにやってくるという時点で、自分が負け組に落ちる危険と隣り合わせに生きていることに対してビクビクしている、そういうことへの裏返しなのかも知れない。

いずれにしても、社会への体制批判や怒りの矛先が、生活保護者へのバッシングのように一般人同士の潰しあいに向いていれば、政治や企業にとっては大変好都合な人々となる。



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