最近の企業の求人募集を見ていて、違和感を覚えるフレーズがある。
「正社員への道があります」
企業が人材を募集する際に、まずは契約社員で採用して、評価されたら正社員へ「格上げ」してあげます、というキャッチフレーズのようである。
そして待遇面でも、給与、保険、年金、その業績評価基準の殆どが、正社員よりも厳しい条件を突きつけているケースが多い。
正社員を希望して就職活動をしている立場からすると、契約社員という働き方を望んでいるわけではなく本望ではないはずなのに、このような求人が何の規制もされずに堂々と公開されている。
「契約社員で頑張れば、あなたを正社員にしてあげます」
明らかにそれは階級化であり、少々大げさかも知れないが、それはあたかも歴史教科書で見た「士農工商」という階層管理に似た、現代版「身分制度」といっても過言ではないだろうか? 事実として、正社員>契約社員という身分階級の区別は、派遣労働と同様、経営側が考えた巧みな人事管理手法でもある。
今、求職している人々にとって非常に厳しい求人しかないのが現実だ。リーマンショック以降、厳しい雇用環境と求人倍率が続き、ハローワークでも1社の募集に100名以上の応募が殺到するという昨今、少ない仕事に労働者同士が競争せざるを得ない現実がある。
資本主義社会というのは、資本家と労働者という2大階層社会。
「雇ってくれるだけありがたい」「企業に捨てられたらおしまい」といった風潮が蔓延し、働く者が理不尽な条件に対してものを言えない絶望論が蔓延する社会にならないことを願うばかりだ。
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